訃報

会員・野間美由紀氏

 会員の野間美由紀氏が五月二日、虚血性心疾患のため亡くなられた。五十九歳。野間氏は千葉県千葉市出身。県立千葉南高等学校卒。十八歳の時、白泉社の「花とゆめ」誌に掲載された「トライアングル・スクランブル」でデビューした。八十三年から高校を舞台にしたミステリー漫画「パズルゲーム☆はいすくーる」の連載を始める。主要キャラクターが中学時代の「パズルゲーム☆Jr.はいすくーる」、成人後の「パズルゲーム☆プロフェッショナル」などサブシリーズをあわせ、シリーズ作品数はおよそ七十冊を数える。
 亡くなる直前まで三十七年間に渡って描き継がれた記録的な作品であると同時に、少女漫画誌におけるミステリー漫画のさきがけとなった作品である。根強い人気があり、これまでシリーズ累計五百二十万部を記録している。
 他には「ジュエリーコネクション」、「アトモスフィア」などがある。
 アシスタントを使うことが多い漫画界にあって、デジタル作画をいち早く取り入れた先駆者であり、すべての創作工程を一人でこなしていたという。
 香典を呈し協会よりの弔意を表した。