ソフトボール

二〇二〇年ソフトボール大会開

吉野仁

 桜咲く三月二六日(木)、推協ソフトボール同好会は、二〇二〇年度の開幕を迎えた。都内における新型コロナウイルスの感染が次第に拡がるなか、直接ひと同士が接触することもないように注意を払い、とうぜんハイタッチ禁止などの対策で試合に臨むことになった。逢坂さんは特製タイガースマークのマスクをして登場。そして年々高齢化がすすむミステリーズだが、今回なんと十九歳の助っ人が参加した。鈴峯紅也の甥っ子、柳沼里樹くんだ。千葉経済大学野球部に推薦入学しながらも退部してしまい、野球をしたがっていたので鈴峯さんが誘ったという。
 第一試合、一回表にエディターズが富倉、坂本の強力打線で1点とれば、裏のミステリーズは、四番打者の柳沼くんがさっそくその実力を見せつけた。強烈な長打を放ち、出塁していた小沢をホームにかえし同点としたのだ。だが、エディターズも黙っていない。今回、新たに野球経験者である富倉@講談社が加わったことで、ますます強力打線ができあがった。三回表にその富倉による特大のスリーランなどで四点、四回には二点、五回には上位打線の連続ヒットで四点と追加点を重ねていく。一方のミステリーズはなかなか山田投手を打ちあぐね、点を奪えない。三回裏にふたたび柳沼くんが二塁打を放ち2点、六回には待望のフェンス直撃ホームランで一点を入れるも、けっきょく十一対四でエディターズの勝利となった。
 つづく第二試合、こちらも一回の表裏は、どちらも三点ずつとった。先攻のミステリーズは、柳沼くんの長打につづき、トレードむかえ五番にすえた富倉の三塁打、そして十年ぶりの参加でなぜかミステリーズに加わった高松@中央公論新社のヒットで走者をホームに迎え入れた。エディターズは坂本@集英社の長打などで三点をとり、拮抗した試合になるかと思われた。しかしエディターズはその後も点を重ね、四対七となった六回裏、松下、運天、高田、田島、原、野間、山上らによる七連続安打などで大量十点をとる。最終回、ミステリーズも意地をみせ、七連続安打を放ち、うち河野、逢坂、柳沼らの長打とあわせて七点をとるも、もはやそこまで。十一対十七。二試合ともエディターズの勝利となった。
 めでたく開幕試合を終えたものの、コロナ禍による緊急事態宣言が出たのち、予定していた四月の開催は中止となり、おそらく五月以降も困難な状況は続くだろう。一日でも早い完全なるコロナ禍の終息とソフトボール大会の再開を願うばかりだ。