第七十三回日本推理作家協会賞
第六十六回江戸川乱歩賞
合同贈呈式

 二〇二〇年十二月九日(水)午後三時より、講談社にて第七十三回日本推理作家協会賞・第六十六回江戸川乱歩賞合同贈呈式が開催された。新型コロナウイルス禍であることを鑑み、関係者のみの式典となった。
 挨拶に立った京極夏彦代表理事は「コロナ禍で協会が主催する二つの賞の贈呈式が中止になった。来年の贈呈式で今年の受賞者も紹介する予定だが、贈賞を一年遅らすことはできないので、こういう形の式典になった」と挨拶。
 日本推理作家協会賞の贈呈に移り、京極代表理事から、「スワン」で長編および連作短編部門を受賞した呉勝浩氏、「夫の骨」で短編部門を受賞した矢樹純氏、「遠藤周作と探偵小説 痕跡と追跡の文学」で評論・研究部門を受賞した金承哲氏の三氏に正賞と副賞を贈呈した。
 続いて選考委員を代表して、長編および連作短編部門の門井慶信氏、短編部門と評論・研究部門の長岡弘樹氏(リモート)による選評があった。その後、各受賞者が挨拶に立ち、それぞれ喜びの言葉を述べた。
 引続き江戸川乱歩賞の贈呈式に移った。後援各社を代表して、株式会社講談社代表取締役社長野間省伸氏、株式会社フジテレビジョン代表取締役社長兼COO遠藤龍之介氏より祝辞があった。その後、「わたしが消える」で第六十六回江戸川乱歩賞を受賞した佐野広実氏に対し、正賞の江戸川乱歩像と副賞の一千万円の目録が、京極代表理事から贈られた。続いて選考委員を代表して綾辻行人氏(リモート)の選評があった。最後に受賞者である佐野広実氏の喜びのスピーチを最後に、贈呈式は終了した。