第六十回 江戸川乱歩賞 候補作品決定

 平成二十六年度の第六十回江戸川乱歩賞の予選委員会は、去る四月三日(木)午後四時より、講談社会議室で行われた。
 出席者は石井千湖、円堂都志昭、香山二三郎、末國善己、杉江松恋、細谷正充、吉野仁の各選考委員。協会から池井戸潤理事が立ち会い、講談社関係者が列席した。
 本年一月末の締切までに到着した応募総数は三四九編。これを各選考委員が分担して下読みした結果、二次予選通過作品として二二編が残った。
 予選委員会では、この二二編について慎重な討議を重ねた結果、次の五編を選出、選考委員のもとに回付することとなった。

〈候補作〉
極星クラブ 檎 克比朗
ダンテの教え 新木利之
国会の迷宮 木山穣二
無縁の常闇に嘘は香る 下村敦史
変節の森 牧本圭太
 
 なお、本選考会の選考委員は有栖川有栖、石田衣良、京極夏彦、桐野夏生、今野敏の五氏で、五月十二日(月)午後四時より帝国ホテルにて行われる。