優勝の弁
パソコンでメモ代わりにつけている日記(「千年日記」というシェアウェアソフト。便利なり)を検索してみたら、麻雀大会に参加したのは二〇〇三年からのようです。これまでの十一回で、一ケタ順位が三回あったことが判明しましたが、残りはすべて二、三十位台という、下から数えた方が早い情けない成績でした。いや高い手を振込んだ記憶はあんまりないんですよ。大怪我はしないけれど、自分はなかなか上がれず、ツモられては点を減らしていくという、典型的なツモられ貧乏ばかりだったような。はたして今年はどうなのか?
一回戦は、雀荘で会ったらびびりそうな風貌の宍戸&遠藤の角川書店ヒールコンビと誉田龍一さん。遠藤さんが派手に振込んでくれたおかげで幸先よく七万点を超えるトップが取れました。
二回戦はまたまた小林&榊原というこちらは角川書店ベビーフェイスコンビと大会幹事の井沢元彦さん。一回戦の好調もどこへやら本領発揮のツモられ貧乏で最下位へと急落。ああ、またいつものパターンか、所詮こんなもんだよなあと、どんより。
三回戦は大ベテランというか古狸というか、ソフトボールでも麻雀でもいつも化かされる集英社の山田さん、徳間書店の松尾さん、幹事補佐で、いつも商品買出しを手伝っている嵯峨野晶さん。ここでは山田さんに原点越えの二位を許したものの幸運にもトップを取ることができました。
ここで水入り。夕食を食べている間に、お店の方が集計してこれまでの成績表を張り出します。三回戦までは会場到着順でもらった番号を元に対戦メンバーが組合わされるのですが、四回戦はこれまでの合計点数順に組まれるのです。驚いたことに、小生は最下位をとっているにもかかわらず、一位とわずか千百点差の二位につけており、堂々のトップ卓で打つことになりました。
最終卓は順位一位の誉田龍一さん、三位の古狸・山田さん、第四位の長らくご夫妻で参加されていた故佐野洋夫人の丸山若子さんというメンバーでした。誉田さん、山田さんと打ったときはいずれもわたしがトップでした。巡り合わせがいいと考えるのか、リベンジを誓う相手のモチベーションの高さを警戒するのか。いきなり走ったのは誉田さん。しかし中盤で小生が追いついて逆転したのですが、それからが長かった。配牌もツモもさっぱりで、じりじりと差を詰められ、オーラスを迎えたときのリードは二千点ほどしかありませんでした。誉田さんに安い手を積もられても逆転だし、といってこちらは上がれるような手ではない。しかしここに救いの手が。親も終わり、逆転の目がない丸山さんが安い手で上がってくれたのでした。
こうして首の皮一枚でトップ。賞品のiPad miniをいただきました。ずっと買おうかどうしようか迷っていた製品だったので嬉しさもひとしお。皆様ありがとうございました。権田萬治さんのV5を目標にがんばります。来年もよろしく。