真夏のソフトボール対戦記
KADOKAWA 小林順
7月27日といえば真夏の盛り、熱中症の心配もあって、昨年7月に続いて2度目のナイトゲームでした。これがなかなかよろしくて、第1試合のなかばから球場の照明が点され、なんとなくプロになったような気分を味わいつつの試合となりました。
第1試合はミステリーズの先攻で始まります。エディターズの先発はエース山田投手ですが、どこかで怪我をされたらしく、利き手である右手の白い包帯が痛々しい。そこにつけこんだミステリーズ打線が初回から爆発。1番打者から5番打者までの連続ヒット、8番打者・西上選手のツーベースヒットで早くも5点をもぎとりました。情け容赦ない、とはまさにこのことです。しかし1回裏、エディターズは山田投手を援護すべく猛打で反攻を見せます。山上選手、奥山選手のツーベースをふくむ7安打にエラーもからんで、ミステリーズ吉野投手から計8点を奪う逆転劇。
2回表は立ち直った山田投手の力投でミステリーズを無失点に抑えます。そのまま投手戦になるかと思えた3回裏、ふたたびエディターズの打線が爆発します。ツーアウトで下位打線に入りましたが、文藝春秋・本川選手、角川春樹事務所・運天選手、毎日新聞出版・柳選手など女性選手の出塁に加えて、双葉社・山上選手のホームランで一挙7点。4回表はエディターズの遊撃手、KADOKAWA・小林選手(すみません、私です)の堅守により三者凡退。とくに嵯峨野選手が放ったヒット性のライナーをうっかりナイスキャッチしてしまったため、逢坂選手から「連載しないぞ」と脅されたうえ、西上選手から対戦記を書くように命じられる羽目になりました(泣)。結果は16対6のコールドゲーム、もちろん気持ちの収まらないミステリーズは即刻再戦を挑んできました。
しばしの休憩をはさんで第2試合に突入。第1試合とはうってかわって初回から投手戦となりました。ミステリーズ河野投手、エディターズ山田投手の力投により、両チームなかなか点がとれません。エディターズ2点のリードで迎えた4回裏、ミステリーズが意地を見せます。逢坂選手のスリーベース、伊東選手のツーベースで2点を奪い返し、土壇場で引き分けに持ち込みました。
例年7月、8月は開催していないのですが、ソフトボール好きの血が騒ぐあまり昨年に続いてナイターで開催されたこの日の試合は、よき夏の思い出となりました。