推協ソフトボール観戦記
高田暁郎
4月18日(金)青山運動場。気温27度。4月としてはかなり汗ばむ陽気のなか、推協ソフトボール同好会の開幕試合が華々しく開催された。
開幕に花を添えるかのように、テレビ東京の番組制作会社から取材カメラが入った。
推協会員カモシダせぶんさんが出演されている番組「何を隠そう…ソレが!」が、〝推理作家のミステリーな私生活〟と題するコーナーで、作家の知られざる1面を紹介するらしい。
テレビ側のお目当ては逢坂剛さんの華麗なるプレイ勇姿。
カメラも回り大いに意気あがるところだが、編集者側エディターズの参加者が少なく自前でチーム編成ができない。作家チームのミステリーズから河野治彦さん、吉野仁さん、庄村敦子さんの3人を助っ人に招いての布陣となった。
第1試合。ミステリーズ先発は逢坂剛さん。すかさずテレビカメラが肉薄する。
エディターズ先発のエース山田裕樹投手(元集英社)は内野ゴロの山を築かせる巧みな投球。三遊間を固めた貝山弘1選手(集英社)山田陵平選手(文藝春秋)が巧みにさばく。このコンビの打棒も光り、前半はエディターズがわずかにリード。
しかしミステリーズも、小前亮さんが俊足を生かして内野陣をかき回し、守備の手薄なところに狙い打つ逢坂剛さんの巧みな安打、さらにパワーヒッター朝倉宏景さん、そして1本木透さん、小沢章友さん、西上心太さん、陸理明さんらが次々とヒットを重ねて5―4と逆転。
さらに終盤、エディターズの守備の乱れをついてダメ押し加点したミステリーズが8―5で勝利を手にした。
開幕で体が慣れていないためか、試合後のビールにはやくも心が飛んだためか、はたまたテレビクルーが引き上げて緊張の糸が切れたのか、第2試合は3回までの練習試合にして早めに切り上げましょうということになった。
先発はミステリーズ西上心太投手。エディターズは本来はミステリーズで投げている吉野仁投手。第2試合は3回に大量8点をもぎとったミステリーズの圧勝であっけなく終了しました。
2連勝で気分よく打ち上げ懇親会になだれ込んだミステリーズの方々と乾いた喉を潤し、久しぶりにグラウンドを走り回った爽快感に歓談の花が咲いた。
来月は編集者諸氏の奮起を促すとともに、多数の参加を期するところです。