ソフトボール

2024年最後のソフトボール大会

朝倉宏景

 こんにちは。推理作家協会の会員でもないのに、毎回、ソフトボール大会にお邪魔しております、朝倉宏景と申します。普段は一般文芸小説界隈で活動しておりますので、ミステリー作家さんたちのお話を聞くのも新鮮で、楽しく活動させてもらっています。
 さて、この推理作家協会のソフトボール大会は、いつも各社の編集者連合チーム(エディターズ)と対戦しているわけですが、私が参加するようになってからここ2年ほど、ミステリーズチームはまったく勝てておりませんでした。ところが、10月に行われた大会で、エディターズに競り勝ち、私ははじめて勝利の味を噛みしめました。
 そして、11月。先月まではまるで夏みたいな気候のなか汗だくでプレーしていたのに、急に初冬のぴりっとした空気に包まれはじめた青山運動場にて、今季最後の大会が開かれました。
 前回の勢いのまま突っ走りたかったのですが、第1試合は3対12で大敗しました。ほとんど記憶がないので、この試合のレポートは割愛致します、すみません……!
 そして、第2試合がはじまりました。この試合も、エディターズに押されっぱなしでした。4回を終えた時点で、表のエディターズ7点、裏のミステリーズ2点という劣勢です。
 しかし、要所要所でミステリーズに光るプレーがありました!
 何と言ってもセンターの小前亮さん。4回の守備で、フライを三連続好捕です。
 ワンナウト目は、浅いフライを前進しながらキャッチ。ツーアウト目は、深いフライの落下点に向けて背走し、振り向きざまキャッチ。新庄みたい! スリーアウト目は、ほぼ定位置に落ちてきたボールを難なくさばき、守備で勢いと流れをがっちりつかんでくれました。
 そして、メイクドラマの最終5回がやってきました。表のエディターズの攻撃終了時点で、8対2という負けが濃厚の空気のなか、さぁ行くぞと気合いを入れたのですが、呆気なくツーアウトをとられてしまいました。
 そして、打席は小前さん。なんとかヒットで出塁し、ギリギリで望みをつなぎます。
 そこからミステリーズはフォアボールをふくめて怒濤の連打。1番バッターのわたくしも出塁し、2番バッターの逢坂剛さんのタイムリーで生還を果たしました。
 この回だけで打者9人の猛攻で、なんと1点差まで迫りました。ところどころでエディターズチームの忖度守備があったような、なかったような気が、しないでもないような感じでしたが、とにかく、この土壇場で打席に立ったのは、奇跡の男・一本木透さんです。ランナー二人をおいた状態で、センター前ヒットを華麗に放ち、8対8の同点に追いつきました!
 が、エンペラータイムもここまで。次のバッターが打ち取られ、同点の痛み分けで、2024年の大会は幕を閉じました。
 という感じで、老若男女、和気藹々と楽しく活動しております。守備につかず、打席だけ立つこともできますので、興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひ2025年大会でお会いしましょう。みなさんの参加をお待ちしております!