第七十三回ソフトボール大会報告
二〇一六年六月三〇日開催
PHP研究所 文藝出版部 兼田将成
三〇日開催という日のめぐりか、校了明けの方が多かったのか、はたまた初幹事の私を心配いただいたのか、エディターズの参加者がなんと一八名という大人数となりました第七十三回ソフトボール大会は、ミステリーズと合わせて総勢三〇名でプレイボール!
第一試合は、ミステリーズ(以下、M)先攻、エディターズ(以下、E)後攻。一回表のMの攻撃を三者凡退で抑えた裏の攻撃。Mの主戦・吉野投手に対し、先頭の光文社・園原選手、徳間書店・鶴田選手、高田選手の三連打で幸先よく先制。つづくEの四番、講談社・佐藤選手が左翼席への2点ホームラン! 数で圧倒するEは、初回から7点のビッグイニング。二回以降立ち直りを見せる吉野投手を援護すべく、Mは、七番小沢選手の、佐藤選手に負けない大飛球のエンタイトル二塁打、八重野選手の左前打などをきっかけに点を返していきます。しかし、前日までの大雨をたっぷり含み、それを蒸発させつづける人工芝のグラウンドは蒸し暑く、吉野投手の体力と集中力を奪っていきます。迎えた六回裏のEの攻撃。疲れの見える吉野投手に講談社・松下選手、KADOKAWA似田貝選手が連打と襲いかかります。打順が上位に戻って再び、打席には講談社・佐藤選手。銀色のバットを一閃すると二本目となる左翼席への3点本塁打! この回8得点と、またまたビッグイニングで、終わってみれば2対15でEの大勝に。今回初参加となりましたPHPの横田選手のダイビングキャッチが出るなど、E側に光るプレーの多い第一試合でした。
「さあ、練習は終わり。ここからが、本番だ」との逢坂選手(以下、剛爺)のかけ声とともに始まった第二試合は、Eが徳間書店・高田投手、Mが小沢投手の先発で開始。1点を先制されて迎えた三回裏のMの攻撃。河野選手、八重野選手が連打。打席には延澤選手が入ります。「この辺に投げてくれたら、打てます!」と高田投手を挑発(!?)すると投球は吸い寄せられるように延澤選手のスウィート・スポットへ! キンッと高い快音を残した打球は高々と鈍色の空へ舞い上がり、両チームのみんながボールの行方を見守る静寂の中、ドテッと、左翼席の土手に届く逆転3点本塁打! Mのベンチが沸き返り、悦びを爆発させます。反撃に出たいE打線でしたが、小沢投手の緩急をつけた投球の前に、なかなかジャストミートさせてもらえません。突き放したいMは六回裏、小前選手、吉野選手、伊東選手、剛爺、河野選手と怒濤の五連打で5得点。六回終わって2-10と試合の大勢を決定づけます。このままでは終われないEは、塁上に走者二人を置いて、みたび四番、講談社・佐藤選手。祈るベンチの期待に応えるかの如く、ぐわぁきーんと、この日三本目となる3点本塁打! これにはもう両ベンチはだただ驚嘆するのみ。(ソフトボールって、あんなに飛ぶんでしたっけ? びっくり)。3点差に追い上げたところで、双葉社・山上選手が遅れて球場に登場。ヒーローはいつだって、最後に現れる!? 代打として逆転の望みを託すもショート・ゴロに倒れ反撃もここまで。7-10でMが勝利を収めました。
まだまだ夏の陽は長く、1勝1敗だし、時間が許す限り三試合目のミニゲームをしようとなりました。人数も多く、それほど疲れてないはずのEでしたが、攻守ともに精彩を欠き、いいところなし。二試合目を勝利で飾ったMが勢いそのままに、剛爺の三塁打と二塁打、柳選手がタイムリー・ヒットを放つなど5-0でMの勝利に終わりました。
試合後、人事異動のため、今回の参加がひとまず最後となった文藝春秋・笹川選手に、毎日新聞社・柳選手がまた戻っておいでね、と優しく声をかけていました。笹川選手、復帰お待ちしております。
打ち上げの席で、プレーを振り返りながら、大勢でワイワイと飲むビールの味は格別でした。次回は、ぜひみなさんもご一緒に。
恒例のソフトボール合宿を今年も十一月二日・三日に伊豆修善寺で開催いたします。さわやかな秋空の下で一緒に汗を流しませんか。
この機会にソフトボールを始めようとお考えのかた、事務局にお知らせください。