「日本ミステリー遊園地」エントリー募集
日本推理作家協会の皆さんへ
海外翻訳促進係:湊かなえ
このたび、日本のエージェント会社を通じて、今年10月におこなわれる海外のブックフェアで、「日本ミステリー遊園地」と題した日本推理作家協会の企画を紹介していただく機会を得ることができました。英訳の確約ではありませんが、海外翻訳への大きなチャンスにつながります。興味のある方はぜひ、ご参加ください。
*「日本ミステリー遊園地」企画とは
スウェーデン大使館主催のトークイベントで、日本のミステリーの特徴を訊かれた際、「ジャンルの幅が広く、各ジャンルの層が厚い。どのジャンルでも人物描写が奥深い。そのため、さまざまなアトラクションのある遊園地のように楽しむことができる」と答えたところ、イベントに参加されていたエージェントの方に興味を持ってもらい、今回の企画へと進めることができました。そこで、ミステリーのジャンルと遊園地のアトラクションを結びつけた6部門を設け、各部門の代表作品を1作ずつ、会員の皆さんと選びたいと思います。
*部門
1 ジェットコースター
サスペンス。どこへ連れていかれるのかわからない、ドキドキ、ハラハラな作品。
2 お化け屋敷
ホラー、心理サスペンス。ゾクリと背筋が凍る作品。
3 メリーゴーランド
ファンタジー、SF、幻想。夢の世界にいざなう作品。
4 観覧車
日常の謎、ユーモア、お仕事、学園など。謎全体を俯瞰するような作品。
5 迷路
本格ミステリー、探偵、警察。推理を楽しむ作品。
6 フリーフォール
どんでん返し、奈落。ラストにびっくり、突き落とされるような作品。
*エントリー方法
1 自薦1作品+他薦1作品 それぞれに100字以内の推薦コメントをつける。
2 他薦1作品 100字以内の推薦コメントをつける。
1か2のどちらかでお願いします。各部門ではなく、全部門通してです。
日本推理作家協会のEメール宛に「日本ミステリー遊園地」と題して送ってください。
日本推理作家協会員の作品を選んでください。
(例)湊かなえがエントリーする場合。
1の場合
部門:フリーフォール 自薦作品:『リバース』湊かなえ
コメント:ラスト一行で奈落の底へ!
部門:観覧車 他薦作品:『乱反射』貫井徳郎
コメント:一人一人の罪とも呼べない些細なできごとが取り返しのつかない事態を招く。
あなたもその一人かもしれない。
2の場合
部門:観覧車 他薦作品:『乱反射』貫井徳郎
コメント:一人一人の罪とも呼べない些細なできごとが取り返しのつかない事態を招く。
あなたもその一人かもしれない。
この作品はどの部門が適切だろう? と悩まなくても大丈夫です。
たとえば、『乱反射』推薦が、お化け屋敷で1票、観覧車で2票というように部門が別であっても3票として集計し、観覧車部門のエントリーとします。
*エントリー期間
2025年9月10日から19日の10日間
*選考方法
各部門投票数の多い作品。ただし、英訳されている作品、英訳が決まっている作品はこちらで確認して、対象から外します。
今回は、日にちに余裕がないため、代表理事、海外翻訳促進担当、国際担当の係のみで進行します。内容に対するご提案やご意見は、今回の結果を受けて、第二回、三回につながった際に、お聞かせいただきたいと思います。
日本のミステリーはおもしろいぞ!
と、世界中の人たちに知ってもらいましょう!!