四月ソフト対戦記
PHP研究所 兼田将成
ゴールデンウィーク前の週末、そして四月のプレミアムフライデー(この対戦記が掲載されるころにも、まだあるんですかね)という二十八日に、第七十六回ソフトボール大会が開催されました。
人数不足となったミステリーズ(以下M)に、エディターズ(以下E)から、逢坂選手(以下、剛爺)の一本釣りで、Eの大黒柱・山上選手(双葉社)と韋駄天・園原選手(光文社)が電撃移籍。Mの先攻でプレイボール。
Eの大エース山田投手(集英社)が登板のはずが、右手負傷のため幹事の兼田選手(PHP)が登板。しかし兼田投手は、ゲームがつまらなくなるから四球だけは出してはいけないと思えば思うほど、ストライクが入りません(ノミの心臓です)。カウントを悪くして球を置きにいく兼田投手に対し、先頭の小前選手がいきなり本塁打。勢いそのままに、小沢選手、剛爺が連打。止めは電撃移籍の山上選手が二塁打と、打者一巡の先制パンチを浴びせて4得点。つづく二回も小前選手が右翼線を破る二打席連続の本塁打……、かと思いきや、小前選手は、一塁を踏み忘れたとベースを踏み直しに戻り(フェアプレイ精神!)、単打に。しかしM打線の勢いは衰えず、剛爺、伊東選手、西上選手、吉野選手と四連打で6得点と早くも10-0。E先発兼田投手は大炎上。
見かねた小林選手(KADOKAWA)が緊急登板して見事、後続を断ちます。やっと落ち着いたEでしたが、Mの主戦・吉野投手の丁寧な投球になかなか連打が出ません。四回裏に野間選手(徳間書店)、五回裏に高田選手(徳間書店)、小林選手が長打を放ち2点ずつ返すのがやっと。12-5でMの快勝。Eは序盤の失点が大き過ぎました。
攻守を入れ替えての二試合目。打順を組み替えたEが、お返しとばかりに初回から猛攻を仕掛けます。飛鳥選手(集英社)、似田貝選手(KADOKAWA)に長打が飛び出し二回までに8得点。負けじと、MもEの先発高田投手に牙を剥きます。三回裏、小前選手、小沢選手、伊東選手がヒットで出塁。山上選手が三塁打で4得点。押せ押せの追い上げムードでしたが、ここでビッグプレイが飛び出します。Mの柳選手が放った大飛球を、左翼・金森選手(中央公論新社)が背走しつつ身体をめいっぱい伸ばしての好捕。このプレイがMに傾きかけた試合の流れをEに呼び戻しました(とは、伊東選手の談話)。
四回表Eは市川選手(光文社)の安打を皮切りに5点を追加。その後もMの反撃を最少失点に抑え、最終回も二死。小前選手が打ち上げた飛球を女性編集者・寺内選手(角川春樹事務所)が捕球体勢に入りグラブを構えます。ところが寺内選手のグラブから白球がポロリ。しかし、山田選手がさっとグラブを差し出し、好捕して試合終了。15-6でEの勝利に終わりました。
この日は、試合展開が二試合とも早かったので、三試合目も存分に楽しみました。しっかり身体を動かしたあとの打ち上げでのビールは格別です。ぜひ、皆様の参加をお待ちしております。余談ですが、その打ち上げで、本年度の目標を宣言するように! と促され、「結婚します。今年こそ」と応じた編集者が、またも炎上しておりましたが、それはまた別の話。