羽住典子

羽住典子

 囲碁同好会に入会してから四回目の大会で、今回が初出場になります。初級組は、全部で四名。十三路盤の総当り戦となりました。
 一戦目は、新潮社の長谷川さんとの対局です。普段は「和み碁」と名付けられ、「あなたたちは戦っているのです!」と言われるくらいほんわかした流れになるはずなのですが、今回はまったく異なりました。ほとんど無言です。いつもならためらう大きさの陣地にも思い切って飛び込み、それが功を奏して勝つことができました。
 二戦目のお相手は、角川春樹事務所の寺内さんです。実は寺内さんが初めて同好会にいらっしゃったとき、竹本師匠が対局中だったので私が簡単な説明をさせていただきました。そのことも考慮されたのか、向こう二子で開始です。見逃していた急所を見事に抑えられ、隅が大量死。半泣きで挽回しようとしましたが、直感打ちの私は理詰めには敵わず、大敗いたしました。
 女子全員でお弁当をいただき、午後は出版芸術社の池田さんと最終戦。またしても向こう二子でした。先手を取れるように攻めて攻めて攻めまくり、セキになりそうな箇所に怯えながらもどうにか勝利。
 二勝一敗が三名ということで、優勝は話し合いで決まりました。商品はずっと欲しかった碁石とマット式の囲碁盤。十三路盤と十九路盤のリバーシブル仕様になっているのがとってもうれしいです。
 気づけば入会してから三年以上が経過していました。例会と初級者特訓会だけでは追いつかず、竹本師匠の個人指導を受け、さらに暇を見つけては詰碁の問題集を解くということを繰り返して、やっと勝てるようになってきました。あと二年くらいしたら初級者を卒業して、十年後には有段者になりたいと思います。