誉田哲也
誉田哲也
近況、というか、ここ数年の状況。
たとえば五日かかる仕事を、がんばって三日で済ませたとする。努力をしたのは私だから、当然の権利として、私は余った二日を自由に過ごしていいはずである。しかしどこかの誰かが、ちょうどその二日間でできるような仕事を依頼してくる。あるいは捻じ込んでくる。むろん不可能ではないから、断ることはしない。でも何か釈然としない。
なぜ相手は、私が二日間暇だと分かったのだろう。隠しカメラで盗撮でもされているのか。変だ。これは絶対におかしい。
今年はこの犯人捜しをしようと思う。