囲碁大会報告
三月二十一日月曜日(連休の振替休日)、日本棋院市ヶ谷本院で、囲碁同好会の第九回大会が行われました。
普通のトーナメント戦である一般の部、参加者十一名。十三路盤という、ちょっと小さい碁盤で行われる双葉組(初心者です)の部、参加者六名。
白熱した戦いが碁盤の上で繰り広げられました。
いやあ、この日の棋院は、お子さんの数が尋常じゃなかった。
うちの同好会は三階で大会をやっていたのですが、二階ではちょうどジュニア本因坊戦をやっていたのですね。んで、それにあわせてか、子供さん向け囲碁教室みたいな企画もあったみたい。私達が打っている隣の部屋から(ついたてで仕切られているだけなので声は丸聞こえ)、「はあい、次はどこに打ちますかあ?打ってはいけない場所がありますねー」「はい、そこです。そこに打ってはいけません。反則負けになりますねー」なんて女性の声が聞こえてきて、私、結構、和んじゃいました。(着手禁止点の説明なんだろうなあ。)
プロ棋士が人工知能に負けるっていう、囲碁やってる人間にしてみたら、驚天動地の事実がつい先日あったっていうのに(あと五、六年は人間が勝てると信じていた)、ああ、子供達が熱心に囲碁やってくれてる。ほっこり。(なんてことを思っちゃったせいか、この日私全敗。囲碁打ってる以上、隣の部屋の声が聞こえちゃいけないよなあ。もっと集中しないと。)
優勝者は竹本健治さんでした。
ところで。
囲碁同好会、あいかわらず会員募集中です。
囲碁が打てる方は勿論、まったくの初心者でも大歓迎です。
ここで、ちょっと、人数比をみてください。
一般の参加者が十一名、それに対して双葉組六名。
普通の同好会では、あんまりない比率だと思うんですよね。
うん、「初心者大歓迎」って看板をだしているのに、実は、ほんとの初心者がくると、あんまり初心者に優しくしてくれない同好会の話は、結構よく聞きます。“初心者”って言っても、少なくとも最低限のスキルはあるよね?って前提の同好会も、あるらしいんです。ですんで、「初心者大歓迎」って謳っていても、「ほんとの初心者は……まったくルールすら判っていないような人間は、お荷物になるのでは?」って質問が時々あるんですが、うちの同好会に限っては、これは、ないです。(いや、むしろ、うちの同好会は、“打てる”ひとより初心者の方を優遇している感じがあるぞ……。)
ほんとにまったく。囲碁打ったことが一回もない。ルールすら知らない。
そういうひとも、大歓迎です。
参加希望の方は、推理作家協会事務局まで、御連絡ください。