ソフトボール大会報告
集英社 田島悠
三月二十四日(木)、待望のソフトボール開幕戦当日の朝は、あいにくの小雨模様だった。中止になるかと思いきや、昼前に上がった雨が乾くのを待ち、一時間遅れで青山運動場に集まることに。雨男の私はほっと胸をなでおろした。
珍しくエディターズの参加人数が多く、野間選手(徳間書店)と私田島(集英社)がミステリーズに助っ人として加わり、ついに開幕戦スタート!
初回、園原選手(光文社)の快足を活かしたセーフティーバンドによる出塁を皮切りに粘り強く打線をつなぎ、エディターズは二点を先制。その裏、エディターズの先発は、左足を高々と引き上げ、タメが長い独特のフォームでお馴染みの山田選手(集英社)。対するミステリーズは逢坂選手、伊東選手の強烈な連打によりすぐさま山田選手を攻略し、同じく二点を奪取。
二回裏にミステリーズが一点をもぎとるが、その他は零点が続く緊迫した展開に。試合が大きく動き出したのは、五回であった。敷地隣の墓地に届かんばかり、ネット上段に突き刺さる内田選手(新潮社)の特大ホームランも飛び出し、エディターズが一挙に五点を奪う。しかし、ミステリーズも負けていない。打者一巡の怒涛の猛攻で五点を奪い返す。
試合は文字通りシーソーゲームでミステリーズ一点リードのまま、最終回七回へと突入。後のないエディターズは、山上選手(双葉社)、内田選手の連続ヒットの後、時岡選手(集英社)のランニングホームランもあり、歓喜の四点を奪う。逆に、三点のリードを奪われミステリーズは絶体絶命。しかし、そこは剛爺こと逢坂選手が引っ張る百戦錬磨のミステリーズ。相手のエラーにも助けられながらも出塁を重ね、西上選手の強烈なセンターライナーにより、劇的なサヨナラ!
結果、十二対十一でミステリーズの勝利。今後、毎回の接線が予想される二〇一六年の開幕戦となった。
残り時間を利用して開催された第二試合。仕事の関係で帰宅してしまった方が多く、私もエディターズに戻ることに。抜群の攻守を誇る野間選手や山上選手、俊足の園原選手など、要となる選手が帰宅してしまい、大きな不安が残るエディターズ。試合開始前の選手整列の際には、ミステリーズの皆さんにも心なしか楽勝ムードが漂っている……しかーし、試合が始まるとセンターを守る飛鳥選手(集英社)のミラクルキャッチ、打てば特大のホームランの大活躍や、シューズを忘れてしまった川田選手(文藝春秋)の突然のピッチャー登板にも関わらず圧巻の好投によって、結果九対一のエディターズの圧倒的勝利に!(時間の関係により、四回で終了。)
会社の先輩、飛鳥・時岡のホームランなどの活躍を目の当たりにして、忸怩たる思いを抱えて私は帰路に着いた。しかし、一試合目助っ人としてミステリーズとして参加していた私は、両チーム唯一の、たった一人の“二戦二勝の選手”!?(全く活躍できていないが……)ほんの少―しだけ優越感を感じることができて、個人的には最高のシーズン幕開けとなった。
今年も皆さん怪我なくソフトボールを楽しみましょう!