新入会員紹介

新入会員挨拶

寺西一浩

 作品との出会いは、人との出会い―。
 そう信じて映画やドラマの脚本・監督・プロデュースを中心に活動している寺西一浩と申します。
 この度、日本推理作家協会の会員に加えて頂き、心から感謝しております。
 思えば二十年前、エッセイを出版してデビューして以来、文筆とは何かを考え続けてきた人生でした。
 作家業二十周年の節目とはいえ、普段は映画やドラマの領域で活動しており、作品を映像化するために尽力する日々です。
 勿論それも楽しいため、今後も、協会の皆様と交流をはかり、次なる映画・ドラマの原作も探していきたいと思います。
 それと並行して、自分自身も小説を書くことで、小説家の片隅に身をおいておきたいと思っております。
 小説を発表するということは、映画やドラマでは得られない種類の感動があります。
 その感動を実感されている皆様と同じ心境になることは、今後のプロデュース業に大きな励みになると考えております。

 新型コロナ以外にも沢山の事件や危機があるこのときだからこそ、私は物語の力を強く信じたい。最後にひとを救うのは、誰かが書いた一つのフレーズ、一人の登場人物だと思いたい。
 今こそ、筆の力を世界に知らせたい。

 そんな思いで、この度、皆様とご一緒に、日本推理作家協会の会員に加えて頂くことになりました。
 伝統ある協会の会員に迎えて頂き、心より御礼申し上げます。
 また、入会にあたりお力添えを頂きました佐藤青南先生、和泉桂先生にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。
 そして今後とも、映像化できる作品の発掘と、作品のブラッシュアップに努めていきたいと思いますので、宜しくお願い致します。