新入会員紹介

入会のご挨拶

葉月クロル

 皆様、はじめまして。このたび佐藤青南様と和泉桂様のご推薦を賜り、伝統ある日本推理作家協会に入会させていただきました、葉月クロルと申します。
 お忙しいところをご尽力いただきました、お二人のご推薦者様、入会を許可してくださった理事会の皆様、手続きの時に丁寧に対応してくださった事務局の皆様に、お礼を申し上げます。
 わたしが書いているジャンルはファンタジーや現代もののアダルティなTL小説、全年齢向けのファンタジーロマンス、ラノベです。デビューして七年目になります。実は、二十歳前後の時に少女小説を書いて投稿していた事がありましたが、社会人になってからは書くことから遠ざかっていました。
 やがて年月は流れ、ストレスフルな仕事をしていたわたしは、ウェブで成人女性向けの小説投稿サイトを見つけて気分転換に作品を読んでいたのですが、もしかすると自分にも書けるかも……と思い始めたのです。タブレットでぽちぽちと文字を打ち込んで、最初は六千文字の作品を書くのがやっとでしたが、誰も書いていないマニアックで面白い話を目指して短編を仕上げて、初めての投稿をしました。すると、無名の新参者だというのに、そのお話を、なんと、一日で三千五百人もの方が読んでくださったのです。
 凄くないですか?
 昔書いていた時には、友人に頼んで読んでもらって読者は五人がせいぜいだったのに……ネットの力に驚きました。
 すっかり嬉しくなったわたしは、その話の続きを書いて、ドキドキしながら三日後に投稿しました。そうしたら、その日に三千四百人の我が心の友が読んでくださったのです。さらに翌日には、三千人の心の友が!

 こうしてわたしは小説書きの沼にハマりました。
 ちなみに、今アクセス数を調べたら、八年前に書いたこの短いお話は通算で二十三万回も読んで貰えていました……す、凄くないですか???
 それからは、ほとんど毎日お話を書き続け、少しずつ長い話が書けるようになっていき、本一冊分の長さが初めて書けたところでサイト経由でお声をかけていただき、書籍化デビューさせていただきました。そして、何作か出して頂いたところでブラックな仕事は無事に……でもなかったのですが、なんとか辞めて、今は専業作家をやっています。
 わたしはいまだにタブレットを使って書いています。バッグに入れて持ち歩けるので、書きたくなったらいつでもどこでも書けて便利です。カフェで書いているとおしゃれ感が味わえますし、ひとりカラオケのお昼休憩時間に書いたりもしています。最近のファミレスはドリンクバーが充実しているので、ランチを食べてからドリンクを飲みつつ書くのも楽しいですね。

 推理小説は『まだ』書いていないのですが、読むのは好きです。多くの方と同じように、小学生の頃に児童向けに書かれた『シャーロック・ホームズの冒険』と『怪盗ルパン』を読みました。それから、友達に誘われて観に行った映画『ナイル殺人事件』(年がバレますね)で感銘を受けて、クリスティやクイーンや横溝正史などの名探偵ものを読み始めました。たくさんの本が買えるほどお小遣いは潤沢ではなかったので、小学校の時から図書館の常連でしたね。そして、推理小説全集とSF全集を見つけて端から読んでいったので、多分、有名どころは押さえていると思いますが……人の記憶って、見事に消えるものですね!
 老後の楽しみは、あの頃好きだった小説をもう一度読み直すことかなって思います。ちなみに漫画だと『魔人探偵脳噛ネウロ』のブラックテイストなところとシュールさが好きです。
 わたしの好きな名探偵は、ポワロとミス・マープルとエラリー・クイーンと金田一耕助と御手洗潔と伊集院大介と亜愛一郎と神津恭介で、好きなバディ探偵はR・ダニール・オリヴォーとイライジャ・ベイリ刑事です。
 音楽も好きです。楽器は大きな音がして練習場所に困るので、今は歌を歌っています。音が小さなミニクラシックギターを買ったので、ボサノバを弾けるようになりたくて練習してます。あとはひたすら、ひとりカラオケしてジャズセッションにGO!ですね。
 行ってみたい場所は、東京ディズニーランドにあるクラブ33という謎のレストランです。パレードの時以外はカーテンが閉じられていて、入り口の扉で誰何され、会員しか入れないそうです。これは秘密の匂いがぷんぷんしますね。
 他に、心理学科に行って犯罪心理学を学ぼうかと思ったけれどやっぱり食いしん坊なので食物学科に行っちゃったとか、石が好きとか、ジムで筋トレするのは好きだけどお腹が空いて太ってつらいおかしいなダイエットどこ行ったとか、牛タンが美味しいとかの話も書きたかったのですが、残念ながら字数がいっぱいなので、パーティや親睦会などでお会いした時によかったらお話してください。まだ自分以外の作家さんにお会いしたことが一度もないので、楽しみにしています。
 というわけで、どうぞよろしくお願いいたします。