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海外ミステリ漬けの痛快、あるいは翻訳小説部門予選委員の楽屋話
- 2024年8/9月号
- 小山正
第77回日本推理作家協会賞受賞作の選評と経過が登録されました
2024年 第77回 日本推理作家協会賞 翻訳部門(試行)
- [ 候補 ]『厳冬之棺』 孫 沁文・著 / 阿井 幸作・訳
- [ 候補 ]『頰に哀しみを刻め』 S・A・コスビー・著 / 加賀山 卓朗・訳
- [ 候補 ]『哀惜』 アン・クリーヴス・著 / 高山 真由美・訳
- [ 候補 ]『死刑執行のノート』 ダニヤ・クカフカ・著 / 鈴木 美朋・訳
2024年 第77回 日本推理作家協会賞 長編および連作短編集部門
- [ 候補 ]『アリアドネの声』 井上真偽
- [ 候補 ]『焔と雪 京都探偵物語』 伊吹亜門
- [ 候補 ]『楽園の犬』 岩井圭也
2024年 第77回 日本推理作家協会賞 評論・研究部門
- [ 候補 ]『舞台の上の殺人現場 「ミステリ×演劇」を見る』 麻田実
- [ 候補 ]『謎解きはどこにある 現代日本ミステリの思想』 渡邉大輔
第77回日本推理作家協会賞受賞作決定
第77回日本推理作家協会賞の受賞作が決定いたしましたので、お知らせします。
長編および連作短編集部門
『地雷グリコ』青崎 有吾 (KADOKAWA)
『不夜島(ナイトランド)』荻堂 顕 (祥伝社)
短編部門
「ベルを鳴らして」坂崎 かおる(講談社『小説現代7月号』)
「ディオニソス計画」宮内 悠介(東京創元社『紙魚の手帖vol.14』)
評論・研究部門
『ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション
戦後翻訳ミステリ叢書探訪』
川出 正樹(東京創元社)
『江戸川乱歩年譜集成』中 相作・編 (藍峯舎)
試行第二回翻訳部門
『トゥルー・クライム・ストーリー』
ジョセフ・ノックス 池田 真紀子 訳(新潮社)
選考委員(敬称略、五十音順)
長編および連作短編集部門
芦辺 拓、宇佐美 まこと、喜国 雅彦、月村 了衛、葉真中 顕
短編部門、評論・研究部門
今野 敏、柴田 哲孝、恒川 光太郎、湊 かなえ、柚月 裕子
試行第二回翻訳小説部門
阿津川 辰海、斜線堂 有紀、杉江 松恋、三角 和代、三橋 曉
第77回日本推理作家協会賞試行 第二回翻訳小説部門 候補作ロングリスト
2024年1月15日、第77回日本推理作家協会賞試行第2回翻訳部門の候補作ロングリストを発表しました。
選出作品は以下の21作品。(翻訳部門予選委員は、逸木裕、荻堂顕、小山正、沢村凜、降田天(萩野瑛)の5名)
なお、3月上旬の予選会議にて最終候補作(5作)を選定し、5月13日の最終選考会にて最終候補作の中から受賞作を決定する予定となっています。
『処刑台広場の女』マーティン・エドワーズ(加賀山 卓朗訳)早川書房
『寝煙草の危険』マリアーナ・エンリケス(宮﨑 真紀訳)国書刊行会
『死刑執行のノート』ダニヤ・クカフカ(鈴木 美朋訳)集英社
『この密やかな森の奥で』キミ・カニンガム・グラント(山崎 美紀訳)二見書房
『哀惜』アン・クリーヴス(高山 真由美訳)早川書房
『頰に哀しみを刻め』S・A・コスビー(加賀山 卓朗訳)ハーパーコリンズ・ジャパン
『卒業生には向かない真実』ホリー・ジャクソン(服部 京子訳)東京創元社
『生存者』アレックス・シュルマン(坂本 あおい訳)早川書房
『厳冬之棺』 孫沁文(ソン・シンブン/スン・チンウェン))(阿井 幸作訳)早川書房
『記憶書店 殺人者を待つ空間』チョン・ミョンソプ(吉川 凪訳)講談社
『ハンティング・タイム』ジェフリー・ディーヴァー(池田 真紀子訳)文藝春秋
『昏き聖母(上下)』ピーター・トレメイン(田村 美佐子訳)東京創元社
『トゥルー・クライム・ストーリー』ジョセフ・ノックス(池田 真紀子訳)新潮社
『インヴェンション・オブ・サウンド』チャック・パラニューク(池田 真紀子訳)早川書房
『銃弾の庭(上下)』スティーヴン・ハンター(染田屋 茂訳)扶桑社
『恐るべき太陽』ミシェル・ビュッシ(平岡 敦訳)集英社
『嘘と聖域』ロバート・ベイリー (吉野 弘人)小学館
『ギリシャ・ミステリ傑作選 無益な殺人未遂への想像上の反響』ディミトリス・ポサンジス編(橘 孝司訳)竹書房
『ナイフをひねれば』アンソニー・ホロヴィッツ(山田 蘭訳)東京創元社
『公爵さまが、あやしいです 〈行き遅れ令嬢の事件簿1〉』リン・メッシーナ(箸本 すみれ訳)原書房
『ラヴクラフト・カントリー』マット・ラフ(茂木 健訳)東京創元社
第76回日本推理作家協会賞受賞作の選評と経過が登録されました
第76回日本推理作家協会賞、長編および連作短編集部門・芦沢央 氏『夜の道標』、小川哲 氏『君のクイズ』、短編部門・西澤保彦 氏『異分子の彼女』、評論・研究部門・日暮雅通 氏『シャーロック・ホームズ・バイブル 永遠の名探偵をめぐる170年の物語』、翻訳小説部門・ニクラス・ナット・オ・ダーグ / ヘレンハルメ美穂 氏『1794』『1795』の選評と経過が登録されました。
第76回日本推理作家協会賞受賞作決定
『夜の道標』(中央公論新社)
芦沢 央
『君のクイズ』(朝日新聞出版)
小川 哲
〈短編部門〉
『異分子の彼女』(Webジェイ・ノベル 2022/3/29配信)
西澤 保彦
〈評論・研究部門〉
『シャーロック・ホームズ・バイブル 永遠の名探偵をめぐる170年の物語』(早川書房)
日暮 雅通
正賞は名入り腕時計、副賞はおのおの賞金50万円です。
2025年度からの新設を目指す翻訳小説部門についても、準備を兼ねて今年より2年間賞の試行を執り行い、以下の結果となりました。
〈翻訳小説部門試行第1回 受賞作〉
『1794』『1795』(小学館)
ニクラス・ナット・オ・ダーグ 著
ヘレンハルメ 美穂 訳
第76回日本推理作家協会賞概要
2023年5月11日(木) 午後3時より
選考委員(敬称略、五十音順)
長編および連作短編集部門
喜国雅彦、今野敏、柴田哲孝、月村了衛、湊かなえ
短編部門、評論・研究部門
北村薫、恒川光太郎、法月綸太郎、馳星周、柚月裕子
候補作
【長編および連作短編集部門】
『夜の道標』芦沢 央(中央公論新社)
『最後の鑑定人』岩井 圭也(KADOKAWA)
『君のクイズ』小川 哲(朝日新聞出版)
『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』白井 智之(新潮社)
『プリンシパル』長浦 京(新潮社)
【短編部門】
「ファーストが裏切った」浅倉 秋成(ジャーロ No.85)
「ベッドの下でタップダンスを」鵜林 伸也(東京創元社『秘境駅のクローズド・サークル』収録)
「美しさの定義」川瀬 七緒(講談社『クローゼットファイル 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』収録)
「神の光」北山 猛邦(紙魚の手帖 vol.04)
「異分子の彼女」西澤 保彦(Webジェイ・ノベル 2022/3/29配信)
【評論・研究部門】
『阿津川辰海 読書日記 かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉』
阿津川 辰海(光文社)
『新本格ミステリはどのようにして生まれてきたのか? 編集者宇山日出臣追悼文集』
太田 克史・編(星海社)
『東宝空想特撮映画 轟く 1954-1984』
小林 淳(アルファベータブックス)
『シャーロック・ホームズ・バイブル 永遠の名探偵をめぐる170年の物語』
日暮 雅通(早川書房)
2025年度からの新設を目指す翻訳小説部門についても、
準備を兼ねて今年より2年間賞の試行を執り行い、
ほか三部門と同日に選考会をおこないます。
選考委員(敬称略、五十音順)
阿津川辰海、斜線堂有紀、杉江松恋、三角和代、三橋曉
翻訳小説部門試行第1回 候補作
【翻訳小説部門】(翻訳者アイウエオ順・敬称略)
『WIN』 ハーラン・コーベン
田口 俊樹(小学館)
『1794』『1795』 ニクラス・ナット・オ・ダーグ
ヘレンハルメ 美穂 (小学館)
『名探偵と海の悪魔』 スチュアート・タートン
三角 和代(文藝春秋)
『ポピーのためにできること』 ジャニス・ハレット
山田 蘭(集英社)
『彼女は水曜日に死んだ』 リチャード・ラング
吉野 弘人(東京創元社)
提言・翻訳ミステリに推理作家協会賞を!
- 2021年8月号
- 三橋曉