2023年 第76回 日本推理作家協会賞 長編および連作短編集部門
受賞の言葉
怖いものが多すぎて小説を書いています。大切な人がいなくなってしまうこと、相手を失望させること、夢に食いつぶされること、自分の信じる正しさを守れなくなること―生きていく中で次々に現れる怖いものが頭の内側で膨らみ続けてどうしようもなくなるから、小説という形で外側に出して向き合うことで何とか生きているところがあります。
小説の形をとるのが最もしっくりくるのは、たくさんの先人たちの小説の中にちいさな自分を見つけ、あるいは世界の輪郭を変えられて救われてきたからです。特に、見たことがない視界、見えていたはずなのに見えていなかった死角を鮮烈に突きつけてくるミステリは、思考が膠着してしまいがちな私の世界の膜を何度も破ってくれました。
『夜の道標』は、デビューから十年経ち、正しいと信じていることがいつか正しくないことになって過去の自分を許せなくなる日がくるかもしれないという恐怖に取り憑かれ、長く残る媒体である小説を書いて発表することにも怯え始めた私が、これからも小説を書いて生きていく上でどうしても書かずにいられなかった物語です。本作が他でもない日本推理作家協会賞をいただけたことに、深い喜びと救いを感じています。
選考と運営に携わられた皆様、本当にありがとうございました。
- 作家略歴
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1984.2.13~
略歴:
千葉大学文学部史学科卒。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で
第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞してデビュー。
2022年『神の悪手』にて第34回将棋ペンクラブ大賞文芸部門 優秀賞を受賞。
代表作:
『悪いものが、来ませんように』(KADOKAWA)
『火のないところに煙は』(新潮社)
『汚れた手をそこで拭かない』(文藝春秋)
2023年 第76回 日本推理作家協会賞
長編および連作短編集部門受賞作
きみのくいず
君のクイズ
受賞者:小川哲(おがわさとし)
受賞の言葉
無数の素晴らしい作品の中から、拙作『君のクイズ』を受賞作に選んでいただき、まことに光栄です。錚々たる歴代受賞者の末席に自分の名前を加えていただいたことを、いまだに信じられずにいます。というのも、『君のクイズ』という小説は、推理小説を企図して書いたものではなかったからです。
「ゼロ文字解答」という冒頭の謎は、魅力的な推理小説の舞台設定としてではなく、単に僕の小説家としての「怯え」から生まれたものです。「クイズに興味のない人に、どうしたら続きを読んでもらえるのか」と考え抜いた結果、誰でもわかる謎が作品の主題となりました。
「読者がこのページで本を置いてしまうかもしれない」という「怯え」と、クイズそのものが持つ論理的な構造が、結果として推理小説(に類する小説)として結実したのではないか、と思っております。
今回の受賞は、この「怯え」の感覚に与えられたものだと考えております。読者に対して謙虚に、作品の最初から最後まで楽しんでもらえるよう、これからも精進したいと思います。
選考
以下の選評では、候補となった作品の趣向を明かしている場合があります。
ご了承おきの上、ご覧下さい。
選考経過
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第七十六回日本推理作家協会賞の選考は、二〇二二年一月一日より二〇二二年一二月三一日までに刊行された長編と連作短編集、および評論集などと、小説誌をはじめとする各紙誌や書籍にて書き下ろしで発表された短編小説を対象に、前年一二月よりそれぞれ予選を開始した。
長編および連作短編集部門と短編部門では、例年どおり各出版社からの候補作推薦制度を適用。長編および連作短編集部門では、予選委員による推薦も採用した。なお、推薦枠を持たない出版社からの作品については、従来どおり予選委員の推薦によって選考の対象とした。
また、二〇二五年度からの新設を目指す翻訳部門についても、準備を兼ねて今年より二年間、賞の試行を開始。各出版社からの候補作推薦制度と予選委員による推薦も採用した。
長編および連作短編集部門では六三作品、短編部門では八〇八作品、評論・研究部門では三〇作品、試行第一回の翻訳部門では一九作品をリストアップし、協会が委嘱した部門別の予選委員がこれらの選考にあたり、各部門の候補作を決定した。
本選考会は五月一一日(木)午後三時より角川本社ビルにて一部ZOOMによるリモート参加を含め開催した。
長編および連作短編集部門は選考委員・喜国雅彦、今野敏、柴田哲孝、月村了衛、湊かなえ、立会理事・薬丸岳。短編部門と評論・研究部門は、選考委員・北村薫、恒川光太郎、法月綸太郎、馳星周、柚月裕子、立会理事・真保裕一。翻訳部門は、選考委員・阿津川辰海、斜線堂有紀、杉江松恋、三角和代、三橋曉、立会理事・西上心太。各部門ごとに選考会がおこなわれた。閉じる
- 薬丸岳[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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最初の投票では五つの候補作にそれほど大きな点差はなく、またそれぞれの作品を支持する選考委員がひとりはいる状況で、かなり混戦模様の選考となった。その後、それぞれの作品について議論を進めていく中で、力作ではあるものの小説としての弱点が指摘された『プリンシパル』と、同様にミステリーとしては評価する声がある一方で小説として気になる点が多いとされた『名探偵のいけにえ』が惜しくも外れ、残りの三作についてさらに議論が行われた。『最後の鑑定人』を一番に推す選考委員もいたが、結果的には、他の作品に比べて圧倒的に斬新だと複数の選考委員から熱烈な支持があった『君のクイズ』と、深みのある小説としてまんべんなく支持を得た『夜の道標』の二作に絞られ、作品傾向がまったく違うことや、同時受賞に反対意見も出なかったため、この二作が受賞となった。閉じる
選評
- 喜国雅彦[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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協会賞を受賞した作家には選考委員の役割が巡ってくるそうです。だからといって、エッチ系のギャグ漫画家が、売れっ子作家さんやベテラン作家さんの作品をどうこう言うのはおこがましいと思うので、加点法で作品を選びました。
僕のイチオシは『君のクイズ』。巻頭の謎の提示に「えっ?」となりました。ゾクゾクしつつも「いやいや、いくらなんでもそれは無理だろう」と杞憂を抱きながらの読書だったのですが、完璧な着地を目撃することになりました。ミステリ史に残る謎と論理。ただただ喝采です。
次にうならされたのは『名探偵のいけにえ』。正真正銘の本格もの。しかも〝名探偵〟と〝密室〟と〝多重解決〟です。本格好きにはたまらないキーワードですが、そうでない読者には、それだけで拒否反応をおこさせる、言わば諸刃の剣でもあります。案の定、今回の選考会でも賛否が分かれました。このタイプの作品が協会賞の最終候補に残ること自体が奇跡だと思ったので、今後のためにも「この作品を推薦すること」が僕の役割だと思いました。
勘違いしてほしくないのは「僕が本格好きだから」ではありません。過去の選評を見ても、好きなジャンルにこそ厳しいのが、ヒトの常ですが、僕には推すべき理由があったのです。
一般的なミステリにおける密室は「謎の一つ」であることが、ほとんどです。でもこの作品では「奇跡が存在する村」という世界観を表すためのものであり、また、外の世界からはバカバカしい存在であるところの「カルト教団」を表現するための役割も担っています。つまり「一般的な世界」とは真逆の価値観を持つものとして、密室が選ばれているのです。
多重解決にも意味があります。一般的な多重解決は作者の都合で手札が開かれる順番が決まっており、読者としては「最後から二番目の解決ではいけない理由はナニ?」と思うこともしばしばあります。でも『名探偵のいけにえ』では、その理由もしっかりしていました。多重解決である意味、その順番、それぞれに〝本格的な意味〟がありました。
名探偵の存在もそうです。主人公が好きなミステリとして『~最後の事件』を挙げるところ。行間に「後期クイーン問題」を匂わせるところ。本格ミステリがシリーズ化するときの、モヤモヤまでをも描いています。つまりこの作品は上質の本格ミステリであると同時に、優れた本格ミステリ論でもあるのです。結果的に本賞の受賞には至りませんでしたが、「本格ミステリ大賞」の受賞が、その面白さを証明してくれました。
他の選考委員が推す『夜の道標』に反対する理由があるはずもなく『君のクイズ』との二作受賞に拍手で賛同しました。閉じる
- 今野敏[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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選考会の冒頭に、選考委員がそれぞれの候補作について○△×の評価を発表するのだが、今回はその評価が出そろったところで、ちょっと絶望的な気分になった。
○△×がばらばら。点数にして集計してもほとんど差がつかない。それだけ、優秀な作品が集まったということだ。
それぞれに特徴があり、単純に比較することができない。議論を重ねたが、結局一作に絞りきれず、二作受賞となった。
『名探偵のいけにえ』白井智之
魅力的な文章が随所にある。
実際に起きた事件を題材にしたということだが、それをミステリに落とし込んだところが見事な手腕。信仰者と余所者のパラドックスに持っていったのは秀逸。ただ、読み進むうちに謎解きや多重解決のオンパレードに少々食傷気味になった。
そして、どんな動機があっても語り手が、九百十八人を殺害するという物語は、どうしても受け容れられなかった。
『最後の鑑定人』岩井圭也
人々のコンプレックス、弱点、愚かさといったものの哀れみが全編にわたって流れていて、とても味わい深い作品。各編の終盤に犯人の独白があるが、科学捜査というドライな要素と対照的に動機や心情が語られ、作品の深みにつながっている。受賞作でもいいと思った。
『プリンシパル』長浦京
暴力団を中心に据えて昭和史を書こうとした意気込みとそれを成し遂げた根気に敬意を表する。たいへんな作業だったと思う。
ただ、実在した人物が容易に想像できる登場人物はどうなのだろうと疑問に思った。もしかしたら、ノンフィクションのほうが面白かったのでないかと思ってしまった。実際の歴史に引っぱられすぎたのかもしれない。もっと登場人物たちに活き活きと活躍してほしかった。
『夜の道標』芦沢央
優生保護法・優生手術から、よくこれだけの物語を立ち上げたと感心した。タイミングのずれ、ボタンの掛け違いのもどかしさを緻密に構成している。登場人物たちがみんな救われればいいのにと祈らずにはいられない。
迷わずに受賞作に推した。
『君のクイズ』小川哲
冒頭から結末まで一気に読める。脇目も振らずにクイズだけに特化して書いた潔さに感服する。読者を瞬く間にクイズファンにしてしまう力がある。
ただこれは小説の面白さなのか、それともクイズそのものの面白さなのか、と首を捻った。「クイズとは人生である」という一文でちょっと興が削がれる思いがした。閉じる
- 柴田哲孝[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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今回は事前から話題作が多かったこともあり、選考は予想どおり難航した。
その中で私はまず岩井圭也の『最後の鑑定人』を推した。連作短編だがどの作品もプロットが明確で、作品に入り込みやすい。文中の随所に出てくる科学的な専門用語がリアルで心地好く、説得力があった。ページを捲らせる力に優れ、いわゆる〝アームチェア・ディテクティブ(安楽椅子探偵)〟的な読書の時間を楽しむことができた。だが、長編に比べて連作短編であることの不利は否めず、他の選考委員の票はあまり伸びなかった。
次に高く評価したのは、芦沢央の『夜の道標』だった。文章のテンポが良く、巧みな情景描写によって透明な大気感の中に引き込んでいく。最初はバラバラの断片のような場面がやがてひとつの奔流にまとまっていく構成も見事で、細やかな心理描写によって魅力的な登場人物を自由自在に操る。優生保護法、それにまつわる強制不妊手術、男の子の性の問題という重いテーマを扱いながら、最後までブレることなく読み切らせる手腕にはかなりの力量を感じた。
逆に長浦京の『プリンシパル』は、ある意味で期待外れだった。文章は上手いのだが、ストーリーの展開が荒っぽい。「戦後の日本を舞台にゴッドファーザーを書きたかった」という作者の意図はわからぬではないが、主人公の女性組長をはじめ登場人物の魅力が乏しく、そもそもこれだけたくさんの人を殺すことに必然性があるのかどうか。それでいて書き手として腕の見せ所である殺陣やカードの勝負のシーンには背を向けている節がある。このあたりは作家としての怠慢としか思えなかった。たとえ小説の中であれ、一人ひとりの命を奪うならもっと敬意を持って書くのは、ハードボイルド作家としての義務だろう。
同様に白井智之の『名探偵のいけにえ』も最後まで読み通すのに集中力が保ちにくい作品だった。ストーリーは一九七八年に南米ガイアナで起きた人民寺院の集団自殺事件をモチーフにしたもので、スケールは壮大だが、書き手の想像力が空回りしているような不規則さを感じた。主人公の探偵の人格が希薄で、ロジックミステリーとしてはトリックそのものも詭弁としか思えず、最後までその世界観に入り込めなかった。
今回の選考会の中で最も評価を迷ったのは、小川哲の『君のクイズ』だった。確かに内容は面白く、一気読みさせる力はあるのだが、文章から滲み出るような情感がない。これは推理小説ではなく、単なるクイズに対する評論ではないのか。それともこれを新時代の推理小説の形態として評価すべきなのか。
最終的にはこの『君のクイズ』と『夜の道標』、『最後の鑑定人』の三作で再選評。その中で、『君のクイズ』と『夜の道標』の同時受賞となった。結果に納得すると同時に、自分としても学ぶ点の多い選考会だった。閉じる
- 月村了衛[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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今回は率直に言って全作に贈賞したいくらいであった。それゆえ選考に際しては減点法を採らざるを得なかった。やむを得ぬ仕儀とは言え、各候補者にはこの傲慢に対しご理解を請うばかりである。 『君のクイズ』は、一ページ目から文章の引力が違っていた。斬新な謎と構成で、この作品をミステリとして候補作に選んだ予選委員の慧眼にも敬意を表する。シンプルに徹した構成とある意味(もちろん良い意味で)呆けない結末には、個人的に江戸川乱歩の『二銭銅貨』を想起した。日本ミステリ史において長く記憶される作品となるだろう。本作に贈賞してこその日本推理作家協会賞であろうと考え、強く推した。
『プリンシパル』は、今や数少ないハードボイルド派の後継者と誰しもが認める作者の話題作で、私も一気に読み、できれば贈賞したかった。しかし当時のヤクザの喋り方には違和感を拭えなかった。全体にわたってボキャブラリー自体があまりに現代的なのだ。また台詞には人物の個性を描出する工夫の余地がまだまだ残されている。そうした点から推し切れなかった。
『名探偵のいけにえ』は、認知の歪みを利用したトリック、冒頭部から仕掛けられた伏線等、評価すべき点も多く、話題作であることも頷ける出来映えであった。ただこの作品も瑕疵が散見され、トータルでの総合点として他作品の後塵を拝する結果となった。繰り返しとなるがそれはあくまで相対的なものであり、『プリンシパル』ともども作品の価値を毀損するものではまったくない。
『最後の鑑定人』は、『夜の道標』と並んで瑕疵が少なく、最後まで拮抗した。主人公だけでなく、助手となる女性の設定や人物像も大変優れたもので、安楽椅子探偵の一種としても評価できる。しかし、最終話における過去の事件の真相と動機には他の委員からも疑問の声があり、私も首肯せざるを得なかった。もっと筆を費やして心情やエピソードの描写を重ねれば、この動機も無理なく受け入れられたであろうと思うと残念である。作者はデビュー五年にして評価の高い逸材であるので、今後さらに優れた作品を執筆してくれるものと確信している。
『夜の道標』は全作中、ある意味最も小説らしい小説であった。サスペンスが巧みに醸成されており、小説を読む愉しみに溢れている。瑕疵の見当たらないウェルメイドな作品であるが、それだけに〈まとまりすぎ〉の感もある。だがウェルメイドであることを否定の材料とするのは酷だろう。『名探偵のいけにえ』と並んでこの作品も犯人の動機が肝になると見たが、それはかつての日本にあった悲劇として読む人の胸を打つに違いない。全体に作者の優しいまなざしの感じられる作品で、本作の受賞を寿ぎたい。閉じる
- 湊かなえ[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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どの作品も素晴らしく、最終的には選考委員の好みでの判断になるかもしれない、と思いながら、『名探偵のいけにえ』と『プリンシパル』に○を付けて会にのぞみました。
『名探偵のいけにえ』実際にあった事件を可能な限り忠実に再現しながら、日本人の探偵を現場に送り込んでの質の高いエンタテインメント小説に仕上げられたことに、深く感心しました。一つの事件をさまざまな角度から見て全体像の見え方の違いを楽しむのではなく、同じ角度から価値観の違う数種類のレンズを通してさまざまな推測ができる(しかも整合性の高い)、ミステリ好きにはたまらない構成に、何度も唸らされながら読み終えることができました。
『プリンシパル』物語全体を包み込む熱量に圧倒されながら、長い話を一気に読み終えました。主人公の綾女を好きになれないと思いながら読んでいたはずなのに、ラスト一行を読み終えた後、「生きろ!」と声に出してしまい、気付かないうちにこんなにものめり込んでいたのか、と自分自身に驚き、綾女が廃人同様になりながらも生きて微笑んでいる姿を想像しながら本を閉じました。
しかし、他作品を熱く推す選考委員の方々を説得することはできず、自分のプレゼン力の低さを申し訳なく思っています。
『夜の道標』難しいテーマに挑んだ覚悟に感服し、この作品に賞を獲ってほしいと思いながら読み進めました。しかし、丁寧な描写から殺人犯である阿久津が立体的に形を成すにつれ、動機が予測できても、恩師を殺すだろうかという思いが逆に強まり、阿久津と先生が向き合い、殺害に至った場面が欲しかったという不満が残ってしまいました。この場面を読者の想像に委ねたことが正解、それがこの作品における優しさ。そういった意見(説得)を受けてもやはり、私は、描写力が素晴らしいからこそ、作者の文章で読んでみたかったと今でも思っています。
『君のクイズ』私自身、クイズ番組が子どもの頃から大好きで、高校生クイズにも出場したことがあります。クイズに愚直に向き合う一人の人間の物語としては傑作だと思いますが、ミステリ小説として軸を置いた場合、手放しで絶賛することができません。ゼロ文字解答に関する答えや、本庄絆の目的は(私にとって)まったく魅力的なものではありませんでした。つまらないとさえ感じる本庄の背景となるクイズが震災に関連しているものであることも好ましく思えません。
しかし、小さな私の不満は、受賞を反対するほどの要素ではないので、同時受賞賛成に挙手をしました。おめでとうございます。
『最後の鑑定人』さまざまな鑑定方法に興味を持つことができましたが、犯人の独白を含め、鑑定方法のための事例集のように感じ、よいアイデアを物語として昇華しきれていないのではないかと大変惜しく思いました。閉じる
立会理事
選考委員
予選委員
候補作
- [ 候補 ]第76回 日本推理作家協会賞 長編および連作短編集部門
- 『最後の鑑定人』 岩井圭也
- [ 候補 ]第76回 日本推理作家協会賞 長編および連作短編集部門
- 『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』 白井智之
- [ 候補 ]第76回 日本推理作家協会賞 長編および連作短編集部門
- 『プリンシパル』 長浦京