2023年 第76回 日本推理作家協会賞 翻訳部門(試行)
2023年 第76回 日本推理作家協会賞
翻訳部門(試行)受賞作
『1794』『1795』
受賞者:ニクラス・ナット・オ・ダーグ / ヘレンハルメ美穂
受賞の言葉
ヘレンハルメ 美穂
日本推理作家協会賞の新たな試み、翻訳部門のスタートにふさわしい作品として『1794』『1795』が選ばれた旨、光栄の極みです。この受賞はなにより著者ニクラス・ナット・オ・ダーグ氏の功績であり、翻訳者としては作品の力が日本の方々にも伝わったらしいことに安堵しております。これはまた、小学館のみなさまをはじめ、日本での翻訳出版のためお力添えをくださった方々への賞でもあります。心よりお礼を申し上げます。
感情を揺さぶり身体感覚にまで訴えかけてくる力は明らかながら、消化しやすいとは言いがたいこのような小説に、賞を与え評価する日本の推理小説界の懐の深さ、土壌の豊かさを、あらためて実感しました。このような伝統ある賞が、今後は翻訳作品にも目を向けてくださることに、喜びとともに強い期待と希望を感じております。
選考と運営に携わられたみなさま、今回はほんとうにありがとうございました。
選考
以下の選評では、候補となった作品の趣向を明かしている場合があります。
ご了承おきの上、ご覧下さい。
選考経過
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第七十六回日本推理作家協会賞の選考は、二〇二二年一月一日より二〇二二年一二月三一日までに刊行された長編と連作短編集、および評論集などと、小説誌をはじめとする各紙誌や書籍にて書き下ろしで発表された短編小説を対象に、前年一二月よりそれぞれ予選を開始した。
長編および連作短編集部門と短編部門では、例年どおり各出版社からの候補作推薦制度を適用。長編および連作短編集部門では、予選委員による推薦も採用した。なお、推薦枠を持たない出版社からの作品については、従来どおり予選委員の推薦によって選考の対象とした。
また、二〇二五年度からの新設を目指す翻訳部門についても、準備を兼ねて今年より二年間、賞の試行を開始。各出版社からの候補作推薦制度と予選委員による推薦も採用した。
長編および連作短編集部門では六三作品、短編部門では八〇八作品、評論・研究部門では三〇作品、試行第一回の翻訳部門では一九作品をリストアップし、協会が委嘱した部門別の予選委員がこれらの選考にあたり、各部門の候補作を決定した。
本選考会は五月一一日(木)午後三時より角川本社ビルにて一部ZOOMによるリモート参加を含め開催した。
長編および連作短編集部門は選考委員・喜国雅彦、今野敏、柴田哲孝、月村了衛、湊かなえ、立会理事・薬丸岳。短編部門と評論・研究部門は、選考委員・北村薫、恒川光太郎、法月綸太郎、馳星周、柚月裕子、立会理事・真保裕一。翻訳部門は、選考委員・阿津川辰海、斜線堂有紀、杉江松恋、三角和代、三橋曉、立会理事・西上心太。各部門ごとに選考会がおこなわれた。閉じる
- 西上心太[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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五作品の寸評が述べられた後、一回目の投票で『WIN』と『ポピーのためにできること』にそれぞれ最高点を付けた選考委員がいたが、惜しくも外された。
残った三作品についてさらに討議が重ねられた。『彼女は水曜日に死んだ』はミステリーというジャンルの周縁にある犯罪小説集で、表現がうまく、かくあれかしと思ってもそうなれない人間たちを巧みに描いて、いまのアメリカ社会を浮き彫りにする犯罪小説集という評価を受けたが、再度の投票で残りの歴史ミステリーの二作に絞られた。
『名探偵と海の悪魔』は冒険小説、怪奇小説の一面を持つミステリーで、キャラクターがよく、最後のどんでん返しにも必然性があるなど、すべてにおいて高水準な作品という評価があった。
一方の『1794』『1795』は、当時のスウェーデンの首都ストックホルムの様子が立体的に描かれ、ストーリーテラーぶりに圧倒された、五感を駆使した文章の密度がすごいと評価され、ミステリーとして特に優れていた前作『1793』とあわせて三部作としても考えたいという意見もあった。
このような意見が出尽くした後の三回目の投票で『1794』『1795』の受賞が決まった。
五作品とも甲乙付け難い作品だったことを付言して選考経過報告とする。閉じる
選評
- 阿津川辰海[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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今年の候補五作品は、それぞれ傾向の違う作品であり、比較検討するのが難しかった。どれが受賞してもおかしくなく、一作外すごとに身を切られるような思いだった。
ハーラン・コーベン『WIN』は、私立探偵小説のプロットを用いたサスペンスとして出色の出来であり、スパダリを地で行く主人公であるウィンのキャラも実に立っている。コーベンは大好きな作家だが、コーベン作品では水準程度の出来栄えではないかと思うと押しきれなかった。
ジャニス・ハレット『ポピーのためにできること』は、全編メールやSNSのメッセージなどで構成された「読者参加型推理小説」とでもいうべき作品で、極めて挑戦的な本格ミステリーとして私は大いに推薦した。初読時には飛躍しているように感じられた推理のポイントも、再読してみると、メールとメールの間に隠れた思惑を手繰ることで真相に辿り着けるように設計されており、本格ミステリーとして高い構築性を誇っていることを強調したが、リーダビリティーの問題を指摘されると強く押しきれなかった。無念である。
リチャード・ラング『彼女は水曜日に死んだ』は最終候補作中唯一の短編集であり、犯罪小説のエッジを抉るような良質の作品集だった。現代の海外作品のトレンドを象徴する作品であり、強く推したいところだったが、全十編のうち、犯罪小説の枠組みからやや外れる作品もあり評価に悩んだ。こうした作品集が邦訳されることは、個人的には大いに歓迎したい。
残るはスチュアート・タートン『名探偵と海の悪魔』と、ニクラス・ナット・オ・ダーグ『1794』『1795』である。この二作には歴史ミステリーという共通点があり、前者は十七世紀のバタヴィアとそのディティールを舞台設定として大胆に用いながら、徹頭徹尾エンターテイメントに奉仕した作品であるのに対し、後者は十八世紀のストックホルムに照準を合わせ、変えられない史実としての歴史の重みを描出するような、重厚で、苦い犯罪小説だった。前者を「陽」、後者を「陰」とたとえることも出来る。この二作はそれぞれ、ミステリー内の様々なサブジャンルを掛け合わせた小説としても素晴らしく、僅差の戦いではあったが、歴史の重みとその社会情勢から目を逸らさずに書ききった、ニクラス・ナット・オ・ダーグの類まれなストーリーテリングに一票を投じた。
なお、『1794』『1795』は、それぞれ原書刊行年は別の年であるが、上下巻のような構成の作品で、邦訳刊行を担当した小学館も二〇二二年に連続刊行した経緯があるため、一体として評価するものとしたが、この作品は正確には三部作であり、二〇一九年に邦訳刊行された『1793』がその第一作にあたる(二〇二二年に『1794』『1795』と併せて文庫化)。これから読む方には、ぜひ三部作を順番に読まれるよう推奨したい。閉じる
- 斜線堂有紀[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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『名探偵と海の悪魔』は全てにおいて高水準な海洋冒険小説であり、前半部で抱いた疑問を全て解消してくれる後半のカタルシスには凄まじいものがある。この小説の肝として、ラストのどんでん返しが挙げられると思うのだが、私はこのどんでん返しに物語上の意味がしっかりとあるところに感動した。あの時代、弱い人間が横暴な権力者に勝つ為にはああするしかないのだ。─逆に、各人が協力し知恵を合わせれば目を覆うような横暴に負けることなく戦うことが出来るのだ。そういったメッセージをストレートに見せてくれたことが、一読者として気持ちよかった。
『WIN』はあまり強く受賞には推さなかった。キャラクター小説として面白く、リーダビリティが高いと感じたものの、ミステリとしては計画の実現可能性が低く感じることが気になった。また、主人公のキャラクター造形自体も目新しいものとは思えなかった。
『彼女は水曜日に死んだ』は、この中で最も小説として好きな作品である。ミステリというよりは犯罪小説として候補に挙げられた作品であり、犯罪というものの本質を的確に描き出した名作だと思う。正しく生まれ、理想とする自分の像を持ちながらも、自分ではどうにもならない事情で犯罪へと手を染めてしまう人間の姿は、今の世だからこそ広く共感される物語なのではないか。しかし、今回がプレの第一回目であることを考えて受賞作には推さなかった。推理小説というよりは犯罪小説としての側面が強いことから、この作品を賞の指針となる一作目の受賞作とするのは躊躇われた。
『ポピーのためにできること』も好きな作品である。リーダビリティの低さが指摘され受賞には至らなかったものの、個人的にはこちらが受賞作でもいいのではと考えていた。実作者としての視点で見ると、現代的なガジェットを使ってこんな小説が書けるのかと感動させられた。それぞれのキャラクターも立っており、後半はメールの文面を見るだけで誰か判別出来るようになる。ここも文章表現として好きなところだ。
『1794』『1795』は、最終的に受賞作として推した作品である。歴史ミステリとして申し分のない面白さがあり、読み手を引き込む強烈な力を持った小説だ。非情な運命に翻弄されながらも、自らの「借り」を返す為に戦う様は、まさに人間賛歌を体現している。
懸念点はこれが三部作の二冊目、三冊目であることだった。上下巻のような構成とはいえ、二冊で一つの受賞作というのはどうなのだろうか? と少々悩んだ。だが、賞というものの意義を考えた時に、今脚光を浴びているとは言いがたいこの作品が注目されてほしい─この三部作が十年、二十年先の読者にも読み継がれてほしい、という想いから票を投じた。推協賞の一作目にこの作品を選べたことを誇りに思う。閉じる
- 杉江松恋[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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今回の選考では杉江が進行役を務めたため、選考経過を簡略に述べます。最初に全作品について各自が評価を述べた上で絞り込みを行い、『1794』『1795』『名探偵と海の悪魔』を残すことになりました。三角委員は自訳書があるためここで選考から外れ、残りの四人で最終的な評価を行ったところ、『1794』『1795』が優勢となったために受賞作に決定しました。なお阿津川委員から、『1794』『1795』は本来二〇一九年に刊行された『1793』を含めた三部作であり、二〇二二年には同作が文庫化、それに伴って残りの二作が連続刊行された経緯があること、その事情も含め、以降類似の作例があった場合は過去に遡って連作全体を候補にする検討も行うべきことの提言があり、全員に了承されたことも付記します。
以下各作品についての私の選評です。作品名五十音順に。
『1794』『1795』北欧ミステリーに新しい潮流を作った歴史ミステリーで、とにかくその筆力は圧倒的でした。好きな文章につけていったら付箋が何枚あっても足らないぐらい。三部作としての盛り上がりは『1794』で最高潮に達するため『1795』での幕の下ろし方に疑義を呈する意見もあったのですが、敗者の美学を描く浪曲があるように、完全なハッピーエンドにはならない終わり方もエンターテインメントでは一つの作劇法ではないかと思います。
『WIN』一世を風靡したマイロン・ボライターものからのスピンオフ作品です。キャラクターの魅力がやはり第一かとも思いますが、証人たちを訪ねながら複雑な事件の全体像を浮かび上がらせていく、私立探偵小説フォーマットの現代的な活用としても高く評価します。情報をネット検索しないで調査を成立させてしまう探偵って今や希少種でしょう。
『彼女は水曜日に死んだ』ミステリー色が最も強いのはCWA賞最優秀短編賞を受賞した「聖書外典」で、語りの技法に感嘆させられた。ミニマリズム小説と見紛うものから移民小説までさまざまな作風のものを計画的に配置することで、南カリフォルニアの社会実情を浮かび上がらせる手法も素晴らしく、現代における犯罪小説短篇集の到達点だと思います。
『ポピーのためにできること』メールのやりとりによってアガサ・クリスティーの『ゼロ時間へ』を描くという着想は斬新で、現代ミステリーの手法に新たな可能性を付け加えたと思います。ただ、一般読者からすれば圧倒的に読みづらい。雲なすメールのやりとりの中に手がかりを隠そうとしているから仕方ないのですが、まだまだ改良が可能だと感じました。
『名探偵と海の悪魔』第一級の海洋冒険小説だと感じました。冒頭で起きる怪現象や厳重に守秘された謎の発明品、探偵が座敷牢監禁状態になって自由に行動できないという設定など趣向が盛り沢山ですし、きちんとミステリー的な解決に収斂させているところもすごい。主舞台となる船の描写に現実味があり、窒息しそうな閉塞感があるところも評価点です。閉じる
- 三角和代[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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選考において、自訳書『名探偵と海の悪魔』については三角の意見は反映されなかったことを明記しておく。他の候補作はいずれもすばらしく敬服する内容であるからこそ、そこに甲乙をつけるのがいかに難しいかを実感したが、充実した翻訳部門試行第一回選考会だった。
まず、各自の一~五点の絶対評価を土台に話し合いを進めた。わたしは『WIN』に五点をつけた。いかにもアメリカらしい大富豪で美形でありモラルがゆがんでいる主人公の抜群のキャラ立ち、込み入った話を楽しくスタイリッシュに読ませるエンターテインメントとしてのうまさに加え、私立探偵小説の本質の部分が秀逸だったからだ。こちらは初読の人向けの配慮はしてあるのだが、シリーズのスピンオフという入りづらさなどから、選考の最終までは進めなかった。『ポピーのためにできること』に三点をつけた。メールとチャットなどの資料というフォーマットで押し切った力量、アガサ・クリスティー的な設定のイギリスの地方でなにが起きているのか、情報から読者も推理を楽しめ、チャット部分の挿入で所々、事件のまとめをする配慮された作りは評価するものの、どうしてもこのフォーマットは読みづらく、そのように感じる本を強く推すことはできなかった。長い、長いんですよね。もう少し短くまとまっていたら感じかたが変わっていたかもしれない。『彼女は水曜日に死んだ』には四点をつけた。サム・シェパード『モーテル・クロニクルズ』を連想するアメリカの乾いた空気。それぞれ異なる設定で、人生に対する焦燥感より生まれる犯罪の種から、前科者となった後の話など、短編集という形式をうまく使って人生の転落と復活のさまざまな段階が描かれている。最後の短編のエンディングの心に刺さる詩的な描写は思わず朗読したくなるほどだ。マイナスの一点は立派な犯罪小説ではあるが、ミステリ要素が若干薄いと言えば薄い点。『1794』『1795』はパトリック・ジュースキント『香水』を思いだす、都市部のけっして綺麗なだけではないものまで描写したスウェーデンの歴史ミステリだ。初読では前編扱いの『1794』のほうが刺激的な読書となり、本来『1793』を含めた三部作である完結作で印象が大人しくなるのはどうかと感じたのだが、再読すると『1795』の人生の厳しさの描写とかすかな希望がじわじわ効いてきて、四点をつけることになった作品だ。
『1794』『1795』、『彼女は水曜日に死んだ』、『名探偵と海の悪魔』の三作に絞られた後、リアルに頭を抱えて悩んだが、これはもう好みの差から、推したのは『彼女は水曜日に死んだ』だった。挙手の結果、さらに『1794』『1795』と『名探偵と海の悪魔』まで絞りこまれ、自訳書につき三角は棄権し、多数決で『1794』『1795』が受賞となった。おめでとうございます、試行第一回受賞にふさわしい立体的で濃厚な物語です。閉じる
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最終候補に残った五作品は、激戦だったロングリスト(十九作品)からショートリストへの狭き門をくぐり抜けただけあって、どの作品が受賞作となっても不思議はないという思いで、選考会にのぞんだ。
ハーラン・コーベンは、長編初紹介からすでに四半世紀以上経つ日本でもおなじみの作家だが、『WIN』は人気シリーズのスピンオフ作品で、キャラクター小説の要素も強く、評価の難しい一面もあった。序盤の絵画発見からの目眩く展開はディーヴァーもかくやという面白さがあり、正義のために暴力は許されるか? という最後の問いかけも心に残る。それゆえ予選段階では強く推したが、ご都合主義が気になるという他委員の指摘には反論が難しかった。
二作合わせての候補作となった『1794』と『1795』は、歴史ロマンとして堂々の読み応えがあり、十八世紀スウェーデンの暗黒時代を現代社会と重ねる批評の精神も素晴らしい、間違いなく近年紹介された海外小説の中でも大きな収穫といえる作品だったが、両作に先立つ『1793』と較べ、ミステリの完成度で分が悪いという弱点もあった。とはいえ、史実をフィクションに昇華した筆力は無類といえよう。
スチュアート・タートンの『名探偵と海の悪魔』は、大航海時代のバタビアからオランダまでの長い航海の物語の中に、海洋冒険小説+怪奇小説+本格ミステリの異なる興趣をたっぷりと盛り込んだ点を高く評価したい作品だった。とりわけ伏線回収の見事さには舌を巻き、遊び心があるのもいい。前作『イヴリン嬢は七回殺される』よりも叙述が平明になり、読みやすさも増した感がある。
クリスティへのリスペクトが色濃く出たジャニス・ハレットの『ポピーのためにできること』は、イギリスの地方都市におけるローカル劇団の活動と、その劇団内の人間模様や軋轢が濃やかに描かれ、楽しく読める。ただ小説作法にはまだ改善の余地もあり、登場人物やエピソードの交通整理が不十分なせいか、ややもすると読みづらさを覚えた。
いわゆるジャンル小説ではなく、主流文学に近い感触のリチャード・ラングの『彼女は水曜日に死んだ』は、犯罪をテーマに独自の世界を構築しており、小説の完成度も高い。悩ましいのはミステリの尺度では評価が難しいことで、それがプラス点でもありマイナスにも作用した。ただ、独特の文学性を日本語に置き換えた翻訳は、大いに評価すべきだろう。
議論は白熱し、各作品への評価も伯仲する中、やむなく作品を絞ることとなり、まず弱点もある『WIN』と『ポピーのためにできること』を選外とすることとなった。残る三作をめぐってさらに議論を重ねたが、最終的にはハナの差ながら、前作『1793』を前提としての構築性の高さと圧倒的なリーダビリティを評価するということで、『1794』と『1795』の受賞という形で決着した。プレ実施ではあるが、翻訳部門賞の門出に相応しい質の高い作品を選出できたと思う。閉じる
立会理事
選考委員
候補作
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