優勝の弁 優勝はふたり
浮き沈みの激しい麻雀だった。一回戦は配牌が悪く、思うような手ができなかった。アガれたのは一度だけである。
今日は、あまりツキがないなァ、と思いながら、二回戦へ。ところが、二回戦は自分でも驚くほど、ツキまくった。配牌に恵まれ、ここに引け、と思いながらツモると、スッポリとそこに入る。勝負しても振り込まず、思うように手ができる。おまけに、裏ドラまでつくのだ。
そして、親のときに、八連荘することができた。そのなかで、満貫が三度、ハネ満が一度あった。
終わってみると、思わぬ高得点。なんと、十万二百点。これは、今年の麻雀大会の最高得点だった。わたしは何回も麻雀大会に出ているが、こんな高得点をとったのは初めてである。
三回戦も、二回戦のツキを持ち越し、それほどの高い点ではないが、トップをとれた。
ここまでの成績が、一位だった。しかも、二位を離している。
これなら、今年は優勝できるかもしれないぞ、と内心思いながら、勇んで最後の四回戦に臨んだ。
ところが、最終戦は思わぬ展開になった。ツキに見放され、配牌もツモも悪い上に、勝負すれば、振り込んでしまう。
何とか負けをすくなくして、この回を終わろうと思い、あまり勝負をしなかった。それが返って悪かったのか、終わってみれば、四人のなかでビリだった。しかも、大負けである。
これで、優勝の望みは絶たれたと思い、諦めて成績発表を待っていた。すると、驚いたことに、一位である。しかも、同じ得点で一位がふたりいるという。
推協の麻雀大会は二十六回になるが、一位が同点でふたりというのは、初めてのことだそうだ。
優勝トロフィーはひとつ。さて、どうするかー。サッカーならPK戦、相撲なら取り直し、といったところだが、もう一度ふたりで勝負するわけにはいかない。
そこで、もっとも単純で確実な方法、同点一位のわたしとY氏で、ジャンケンということになった。その結果、ジャンケンに勝ったわたしが優勝したのだ。何となく、照れくさい優勝である。
そして、優勝トロフィーを手にしながら、でも、やっぱり、今年の優勝は、わたしとY氏のふたりだ、と思ったのである。
今日は、あまりツキがないなァ、と思いながら、二回戦へ。ところが、二回戦は自分でも驚くほど、ツキまくった。配牌に恵まれ、ここに引け、と思いながらツモると、スッポリとそこに入る。勝負しても振り込まず、思うように手ができる。おまけに、裏ドラまでつくのだ。
そして、親のときに、八連荘することができた。そのなかで、満貫が三度、ハネ満が一度あった。
終わってみると、思わぬ高得点。なんと、十万二百点。これは、今年の麻雀大会の最高得点だった。わたしは何回も麻雀大会に出ているが、こんな高得点をとったのは初めてである。
三回戦も、二回戦のツキを持ち越し、それほどの高い点ではないが、トップをとれた。
ここまでの成績が、一位だった。しかも、二位を離している。
これなら、今年は優勝できるかもしれないぞ、と内心思いながら、勇んで最後の四回戦に臨んだ。
ところが、最終戦は思わぬ展開になった。ツキに見放され、配牌もツモも悪い上に、勝負すれば、振り込んでしまう。
何とか負けをすくなくして、この回を終わろうと思い、あまり勝負をしなかった。それが返って悪かったのか、終わってみれば、四人のなかでビリだった。しかも、大負けである。
これで、優勝の望みは絶たれたと思い、諦めて成績発表を待っていた。すると、驚いたことに、一位である。しかも、同じ得点で一位がふたりいるという。
推協の麻雀大会は二十六回になるが、一位が同点でふたりというのは、初めてのことだそうだ。
優勝トロフィーはひとつ。さて、どうするかー。サッカーならPK戦、相撲なら取り直し、といったところだが、もう一度ふたりで勝負するわけにはいかない。
そこで、もっとも単純で確実な方法、同点一位のわたしとY氏で、ジャンケンということになった。その結果、ジャンケンに勝ったわたしが優勝したのだ。何となく、照れくさい優勝である。
そして、優勝トロフィーを手にしながら、でも、やっぱり、今年の優勝は、わたしとY氏のふたりだ、と思ったのである。