2025年 第78回 日本推理作家協会賞 評論・研究部門
受賞の言葉
推理小説は犯罪を扱う。
なぜあえて世俗の倫理に反するような題材を選ぶのか、という点について深く考えないまま私は推理小説を読み続けてきた。この問いに答えを出す必要があると感じ始め、犯罪小説とは何かという自分なりの定義を考えるようになった。
推理小説は語彙が特殊なジャンルでもある。ずっと気になっていたのはハードボイルドという用語で、曖昧な印象を元にサブジャンルが形成されてきたという歴史がある。個人の視点から社会を見ようとする作品にこの言葉が用いられるのではないか。つまり社会と個人の対比こそが重要なのではないか。その考えに至ったとき、見えたものがあった。
推理小説は死さえも玩弄する。その意味では世俗の倫理観からは独立した分野に見えるが、この世に在るもので社会の規範から無縁でいられるものなどありえない。現実からの逃避であるから、という言い訳をせずに推理小説を語るための視点を、私は追究し続けている。
- 作家略歴
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1968.10.30~
東京都府中市生まれ。慶応義塾大学文学部卒。
評論家。会社員のかたわら、書評、ブックガイド、解説などを執筆。インタビュアーも数多くつとめている。
選考
以下の選評では、候補となった作品の趣向を明かしている場合があります。
ご了承おきの上、ご覧下さい。
選考経過
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第78回日本推理作家協会賞の選考は、2024年1月1日より2024年12月31日までに刊行された長編と連作短編集、および評論集などと、小説誌をはじめとする各紙誌や書籍にて書き下ろしで発表された短編小説を対象に、前年12月よりそれぞれ予選を開始した。
長編および連作短編集部門と短編部門、翻訳部門では例年通り各出版社からの候補作推薦制度を適用。長編および連作短編集部門と翻訳部門では、予選委員による推薦も採用した。なお、評論・研究部門、および推薦枠を持たない出版社からの作品については、従来どおり予選委員の推薦によって選考の対象とした。
長編および連作短編集部門では59作品、短編部門では640作品、評論・研究部門では46作品、翻訳部門では25作品をリストアップし、協会が委嘱した部門別の予選委員がこれらの選考にあたり、各部門の候補作を決定した。
本選考会は5月15日(木)午後3時より日本出版クラブ会議室にて開催した。
長編および連作短編集部門は選考委員・芦辺拓、宇佐美まこと、澤村伊智、葉真中顕、山田宗樹、立会理事・呉勝浩。短編部門と評論・研究部門は、選考委員・喜国雅彦、今野敏、柴田哲孝、月村了衛、湊かなえ、立会理事・真保裕一。翻訳部門(Double Copper Award)は選考委員・阿津川辰海、斜線堂有紀、杉江松恋、三角和代、三橋曉、立会理事・西上心太。各部門ごとに選考会がおこなわれた。閉じる
- 真保裕一[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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短編部門
今回はシリーズものと思われる設定がマイナスと見なされた作品があった。「あの日、キャンプ場で」は映研を選んだ点とラストに疑問が出され、「とある日常の謎について」はスピンオフの面白さはありながら、完成度に難があると指摘された。「最高まで行く」は文章に評価が集まったものの、謎にやや欠けるためミステリとして弱いのではないか、と票に繫がらなかった。残る2作品で論評が続けられた。「栴檀秘聞」は書簡体とテーマの扱いを強く支持する委員がいた。「黒い安息の日々」はページをめくらせる筆力に注目が集まった。モダンホラーも広義のミステリに入ると考える委員が多くなり、わずかの差で受賞が決まった。
評論・研究部門
今回は力作ぞろいだったと全委員が発言しながらも、最初の投票で『日本の犯罪小説』がほぼ満票となった。評論らしい独自の切り口を持ち、読んで面白いエンタメにもなっている点に評価が集まった。『中間小説とは何だったのか』は説得力に満ち、新たな学びを得られるも、ミステリの記述が少ない点から見送られた。『アーシュラ・K・ルグィン 新たなる帰還』は読み物として面白くありながら、読者を選ぶとの意見が出た。『クリスティを読む!』は文書が巧みでクリスティ作品の手引きとして絶好であるものの、過去の受賞作との比較が論じられた。『本格ミステリの構造解析』は実作者も多くのヒントを得られて刺激になるとの意見があり、資料価値の点でも評価されたが、受賞作に一歩及ばなかった。閉じる
選評
- 喜国雅彦[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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短編部門
まず短編部門から。最初の投票で「栴檀秘聞」と「黒い安息の日々」が高得点だったので、その2作について討議が行われました。「栴檀~」は、禁断の関係、一方通行の手紙。ミステリ好きとしては、昭和初期のとある名作短編を思い出し、ニヤッとしました。作品世界の雰囲気が良かったので「もしも挿絵を描くならこの作品です」と評したら、他の選考委員から「そんな感想は初めてだ」と驚かれましたが、絵描きにとってはそこも重要なポイントなのです。「黒い安息の日々」は、リーダビリティが一番。どこに向かうのか気になりながらページをめくりましたが、予想以上の着地が待っていました。とある写真が重要なモチーフとなっていますが、ロック好きの立場から「このチョイスがいかに的確か!」を他の選考委員に熱く語りました。
「とある日常の謎について」は、〈発表媒体〉という外枠込みでのテーマで、僕のようなマニアには刺さりましたが、そうじゃない読者にはどうなのだろう? という疑問を同時に感じました。「最高まで行く」には文章にきらめきがありましたが、ミステリ的にはいろいろな無理が気になりました。そこを気にせずに読むのが正しい姿勢だと思います。
「あの日、キャンプ場で」は、いかにもミステリな舞台を使っての犯人当てと思わせて―という趣向。統一テーマの短編集の中の一篇なので、これ単体で読むと、驚きの前に唐突さを感じるという不利がありました。
評論・研究部門
続いて評論・研究部門です。どれも力作でしたが、ミステリに特化した評論が3作あり、それらに比べると推しづらい、ということで『中間小説とは何だったのか』と『アーシュラ・K・ルグィン』の2作が最初の投票から外れました。僕の中のいち推し作品は『日本の犯罪小説』。ミステリ評論をテーマで括った場合、取りあげられる作家は同じような顔ぶれになることが多いのですが、〈犯罪〉という広めのキーワードを選んだおかげで、普段は語られない作家も多く、新鮮なおもしろさが生まれました。中でも石原慎太郎の章は白眉。生まれて初めて『太陽の季節』を読んでみたいと思わせてくれました。『クリスティを読む!』は僕の二推し。古き良き英国を描きつつ、時代の変遷にも敏感だったクリスティ。某作品にはビートルズについての記述もあると知り、最高の雑学を入手した喜びとともに、読み飛ばしていたアレやコレやを再読したい欲求が生まれる良書でした。『本格ミステリの構造解析』は、読者とのミステリ的知識の差を埋めるために、作家がいかに知恵を絞ったかがテーマですが、そこに踏み込んだがゆえに、さらに読者を選ぶ作品になってしまっていると感じました。ネタバラシの多さも、それを強調しています。『中間小説~』は、ミステリ作家について書かれた章が抜群に面白く、『~ルグィン』は、著者のルグィンに対する愛情がひしひしと伝わり、楽しい読書体験となりました。
受賞された皆様、どうもおめでとうございます。翻訳部門の受賞者はS・キング。「同期受賞者はキングだぜ!」と言える皆様が羨ましくてなりません。閉じる
- 今野敏[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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短編部門
「栴檀秘聞」 井上真偽
時代の雰囲気を感じる作品。手紙文という縛りはなかなか苦労したと思う。その内容は残念ながら謎というより、若い娘の妄想としか感じられなかった。それも作者の狙いだったのか。
「とある日常の謎について」 今村昌弘
シリーズ物のスピンオフだということだが、この作品を単体の短編として読むと、評価はできなかった。ボロビルの謎と50円玉20個の謎がまったくつながっていないと感じた。商店街のビルが2000万円って、異様に安すぎないか。その値段自体が何かのトリックかと思った。
「最高まで行く」 斜線堂有紀
なんともおしゃれな短編で、私はこの作品を受賞作に推した。言葉の選び方が粋。台詞のテンポも抜群。登場人物の気持ちも伝わってくるし、キラキラした作品だ。
「あの日、キャンプ場で」 水生大海
短編の書き方を工夫しなければならないと感じた。登場人物が多すぎるし、キャラクターと役割が連動していない。せっかく映研を題材にするのだから、謎解きに映像が絡む、とかしてほしかった。
「黒い安息の日々」 久永実木彦
新しさを感じる。悪魔の召喚の歌を歌って何が起きるのかと思ったら、本当に召喚できてしまうという「突き抜けた」作品。その思いきりのよさがなにより強みだ。受賞作にふさわしい。
評論・研究部門
『クリスティを読む!』 大矢博子
クリスティのガイドブックとしてはよくできていると思う。ミステリー初心者にも、またある程度クリスティを読んでいる人にも親切な一冊だ。
『中間小説とは何だったのか』 小嶋洋輔 高橋孝次 西田一豊 牧野悠
なぜ中間小説というのかずっと疑問に思っていた。この切り口の論文は貴重。ただ、中間小説の本質に迫っているかというと、隔靴搔痒の思いが残る。
『アーシュラ・K・ルグィン 新たなる帰還』 佐々木真理
読み物としては5冊の中で一番面白いと感じた。また、評論対象の作家に対する寄り添い方が最も近しかったように思う。ただ、この面白さはルグィンの面白さなんだと気づいた。
『本格ミステリの構造解析』 飯城勇三
勉強になりました。本格や新本格の人たちはたいへんだなあと思いながら読み進む。本気でそんなことを考えているのかとびっくりすることが多々あった。
『日本の犯罪小説』 杉江松恋
ミステリーではなく、犯罪小説という切り口のため、普段接することのない石原慎太郎のような作家に触れることができ、たいへん興味深かった。語り口に過不足がない。受賞作にふさわしいと思う。閉じる
- 柴田哲孝[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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短編部門
短編推理小説の醍醐味は、キレの良さにある。無駄があってはいけないし、かといって足りない要素があれば小説として成立しない。
水生大海の「あの日、キャンプ場で」は、無駄の多すぎる作品だった。前半は説明に終始して情景が目に浮かばず、語り部である〝私〟をはじめ登場人物の顔がイメージできない。これでは読み進もうとする興味を維持できなくなる。
井上真偽の「栴檀秘聞」は、手紙文のみで語る構成に好感が持てた。筆でしたためた文体も上手く、昭和12年という時代に娘と母の葛藤、LGBTという題材を選んだことに設定の確信を感じた。だが、読み進めていくにつれて、終盤で物語が急に二転三転しはじめる。この無駄を廃してキレの良い結末に持ち込めれば、作品として完成していただろう。
逆に斜線堂有紀の「最高まで行く」は、足りない部分の多い作品だった。百合小説という予備知識がなく読むと、中盤まで主人公の〝私〟の性別すらわからず、混乱する。
今村昌弘の「とある日常の謎について」も、すべてに説得力のある理由がないままに物語が終わってしまう。これでは小説として、物足りない。
久永実木彦の「黒い安息の日々」は、短編小説の要素が詰まった力のある作品だった。冒頭の摑みが秀逸で、結末に何が起こるのかという期待でわくわくしながら頁を捲った。まだ文章は荒削りだが、私は将来への期待を込めてこの作品を推した。
評論・研究部門
受賞作の杉江松恋『日本の犯罪小説』は、まず読んでいて面白い。研究対象となる各作家の本質をひと言で断ずる(評する)手腕は確かで、評論でありながらエンタメとしても成り立っている。特に石原慎太郎や阿佐田哲也の作品を犯罪小説に分類したこと、その解説と分析は見事だった。
受賞には至らなかったが、大矢博子の『クリスティを読む!』も読んでいて楽しい作品だった。ミステリ好きなら誰もが知っているクリスティを題材にしているため、気軽に入りやすい。解説が簡明で、登場人物の肖像に触れるなど入門書としても適切な手法で、未読の作品を読みたくさせる魅力があった。
対照的なのが、同じ欧米の作家を扱った佐々木真理の『アーシュラ・K・ルグィン 新たなる帰還』だった。論評として奥が深く、研究書としての価値は認める。だが、反面難解で、読み手を淘汰する一面を感じた。
同じように、飯城勇三の『本格ミステリの構造解析』も難解だった。冒頭で「推理さえあれば(中略)本格ミステリとみなされる」と間口を広げながら、その後「松本清張は本格ミステリを書けない」と断じた矛盾がどうしても理解できなかった。
小嶋洋輔他の『中間小説とは何だったのか』は、〝中間小説〟という切り口が新鮮だった。松本清張論として秀逸だったが、取り上げた作品を読みたくさせる魅力に欠けた。閉じる
- 月村了衛[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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今回の短編部門はいずれも拮抗していて、私はどの作品が受賞でもおかしくないとさえ思った。最初の投票で「黒い安息の日々」が最高点を獲得し、最終的にそのまま受賞となった。慶賀の至りである。作者には独自の世界を益々切り拓いてもらいたいと願う。
「栴檀秘聞」は作者のミスリードが決まっていて、なおかつテーマが狙い通りに着地しており見事であった。だがそれゆえに記者殺害の件が必然的に等閑視される構造は、このテーマ自体が本来求めるであろう共感を拒否するのではと思った。同時に、共感すら拒否する内的世界の完結を示していると読むことも可能である。私は票を投じたが及ばなかった。
「とある日常の謎について」は、ミステリマニアの頰を緩ませる趣向が盛り込まれているのだが、瑕疵もいくつか指摘された。他作品のスピンオフであるがゆえの不自然さもあり、単体での評価は難しかった。
「最高まで行く」は優れた心理小説であり恋愛小説であると思ったが、残念ながらミステリ要素が薄かった。作者が端倪すべからざるミステリ巧者であることは承知しているので、今後の更なる活躍に期待するばかりである。
「あの日、キャンプ場で」は、雑誌掲載時のタイトルの横に「どんでん返し」とコピーが打たれているのが(こうした選考において)作者には不運であった。当然どんでん返しだと思って読むわけで、読書が確認作業になってしまい、しかも予想通りの結末であった。この作者も本領を発揮すればもっと素晴らしい作品をものしてくれると信じている。
評論・研究部門
続けて評論・研究部門。『中間小説とは何だったのか』は、非常にユニークな研究でこういう書籍が刊行されたこと自体に大きな意義があると思う。松本清張らミステリ作家についても紙幅が割かれているが、剣戟描写の変遷についての考察も非常に興味深く拝読した。そのゆえに推理作家協会賞の対象としては推しにくかった。
『アーシュラ・K・ルグィン 新たなる帰還』も同様で、この本自体の価値は大いに評価する。周知の通り我が国におけるSF・ファンタジーの受容史はミステリのサブジャンルとして始まったわけだが、現在の状況下で、ことにミステリに特化した研究が他に候補としてある以上、それらを差し置いて贈賞はできないと判断した。
『クリスティを読む!』は、著者自らが「まえがき」で記している通り「入門書」で、こういう本は恒常的に書かれ存在する意義が大いにあり、内容や語り口も評価に値するが、それだけに先行する本格研究書と同列に語るのは難しい。「マニアの方にも喜んでもらえるような工夫」が加わっているだけに残念でならない。
『本格ミステリの構造解析』は相当な力作で私は大変面白く読んだが、論理の破綻や瑕疵を指摘する声もあり、受賞には至らなかった。
『日本の犯罪小説』は、独自の切り口で、現在語られることの少なくなった作家や意外な作家まで採り上げ、ミステリ評論を活性化させる意味でも特筆すべき一冊である。ほぼ満場一致で贈賞が決定したのも当然と言えようか。閉じる
- 湊かなえ選考経過を見る
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短編部門
長編が得意な方が、長編の手法のまま短編を書いた、と感じる作品が多かったです。
「黒い安息の日々」女子中学生が合唱で「悪魔召喚」を真剣におこなうシュールな世界観を楽しむことができました。ラスト、視点がかわったパートがミステリ要素になるのでしょうが、そこがない方がモダンホラーとしての完成度が高まったのではないかと思いました。おめでとうございます!
「栴檀秘聞」この作品を推しました。謎とその解明が、手紙によって幾重にも積み上げられていくところにミステリとしてのおもしろさを感じましたが、読者の思考をはさむ余地がもう少しあれば、もっと作品世界に浸れたのにと、もったいなくも思いました。
「とある日常の謎について」『屍人荘の殺人』のキャラクターファンとしては楽しめましたが、独立した短編小説として、完成度を高める余地はまだあるのではないかと惜しく思いました。
「最高まで行く」独特の文体とテンポがすばらしいと思いました。百合小説として書かれているので、ミステリとしての物足りなさがあるのは仕方がないと思います。ミステリとして挑んだ作品での受賞を期待しています。
「あの日、キャンプ場で」どんでん返しを謳った作品ですが、読者の推理を促すミスリードもなく、作中人物の推理が鮮やかにひっくり返されることもなく、殺人事件の犯人も動機も解明されないままぼんやり終わるのは、どんでん返しと言えないのではないかと思います。せっかくの映画研究会という設定も機能しておらず、残念に思いました。
評論・研究部門
全著書がすばらしく、「ミステリ」に重点を置きました。
『日本の犯罪小説』犯罪小説という切り口に興味を持ちました。取り上げられている作家1人ずつ(特に、石原慎太郎と阿佐田哲也)の考察がおもしろいのはもちろん、全体を通じて昭和から平成中期に至る犯罪小説の変遷が立体的に見えてくるところがすばらしいと思いました。おめでとうございます!
『本格ミステリの構造解析 奇想と叙述と推理の迷宮』こちらにも○をつけました。「密室」ものの本格ミステリを書きたいと考えている中、自分には新しいパターンを提示できないのではないかとあきらめかけていましたが、ヒントだらけで、新しい扉が開きました。すばらしいテキストとして、手元に置いておきたいと思います。ありがとうございました。
『クリスティを読む! ミステリの女王の名作入門講座』カルチャーセンターの講座として、クリスティ初心者の方々はとても楽しまれたのではないかと思います。クリスティ作品をほぼ読んでいる身としては、共感でとどまりましたが、豊かな読書時間となりました。
『中間小説とは何だったのか 戦後の小説雑誌と読者から問う』小説を読者に届けることに身を捧げた先人たちの姿を知り、今こそここから学ぶことは多いのではないかと思いました。特に、第二部には線を引いておきたい箇所がたくさんありました。
『アーシュラ・K・ルグィン 新たなる帰還』これをテキストに講座等を受けたら、芳醇な時間が過ごせるのだろうな、と感じました。特に、男女差別、人種差別が色濃い時代に、フラットな目を持ち作品に挑むルグィンの姿に感銘を受けました。閉じる
立会理事
選考委員
予選委員
候補作
- [ 候補 ]第78回 日本推理作家協会賞 評論・研究部門
- 『本格ミステリの構造解析 奇想と叙述と推理の迷宮』 飯城勇三
- [ 候補 ]第78回 日本推理作家協会賞 評論・研究部門
- 『クリスティを読む! ミステリの女王の名作入門講座』 大矢博子
- [ 候補 ]第78回 日本推理作家協会賞 評論・研究部門
- 『中間小説とは何だったのか 戦後の小説雑誌と読者から問う』 小嶋 洋輔・高橋 孝次・西田 一豊・牧野 悠
- [ 候補 ]第78回 日本推理作家協会賞 評論・研究部門
- 『アーシュラ・K・ルグィン 新たなる帰還』 佐々木真理