2012年 第58回 江戸川乱歩賞
2012年 第58回 江戸川乱歩賞
受賞作
からまーぞふのいもうと
カラマーゾフの妹(「カラマーゾフの兄妹」を改題)
受賞者:高野史緒(たかのふみお)
受賞の言葉
人間は十一歳から十六歳の間に出会ったものによって形作られるという。誰が言ったのかは知らない。本当かどうかも知らない。が、私には本当のことのように思われる。私がエラリー・クイーンやドストエフスキー、江戸川乱歩、アーサー・C・クラーク、スタニスワフ・レムなどを読み始めたのはちょうどその頃だ。そしてこの世には江戸川乱歩賞というものがあると知ったのも。
憧れと呼べる気持ちを抱いたのは乱歩賞だけだが、微妙な形でプロになってしまったので、応募することはないだろうと思っていた。その封印を解くきっかけとなったのは、東欧やロシアのアンソロジー編纂の際に経験させられた様々な困難であった(いやあ、世の中、いろんなことがありますね!)。言わば私を形作っていたものたちが長い長い複雑な軌道を経巡って集結し、ついに一つの力場を形成したのである。
どんな結果になろうとも応募は今回限り、一生に一度と決めていた。海外文学の紹介にも活躍された乱歩御大も、私をあわれと思し召したのであろうか。ここで得た栄誉は、小説を書く者としての私のみならず、彼と我をつなぐささやかな橋の一本としての私にも、必ずや力を貸してくれることだろう。
遠回りを恐れてはいけない。いずれにせよ、犯人は現場に戻らずにはいられないのだ。
選考
以下の選評では、候補となった作品の趣向を明かしている場合があります。
ご了承おきの上、ご覧下さい。
選考経過
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本年度江戸川乱歩賞は、一月末の締切までに応募総数三六七編が集まり、予選委員(石井千湖、円堂都司昭、香山二三郎、末國善己、杉江松恋、細谷正充、吉野仁の七氏)により最終的に下記の候補作五編が選出された。
〈候補作〉
宙返りの途中 香川 伸夫
希望の地は、はるか遠く 下村 敦史
焼け跡のジハード 長瀬 遼
カラマーゾフの兄妹 高野 史緒
南の島の鋼鉄平原(スチールブレイン) 一ツ木佑輔
この五編を五月十四日(月)午後三時より帝国ホテルにおいて、選考委員の石田衣良、京極夏彦、桐野夏生、今野敏、東野圭吾、の五氏による協議の結果、高野史緒氏の「カラマーゾフの兄妹」を本年度の江戸川乱歩賞と決定した。授賞式は九月十三日(木)午後六時より帝国ホテルにて行われる。
なお、高野史緒氏の作品は応募時のタイトルは「カラマーゾフの兄妹」であったが、受賞決定後に「カラマーゾフの妹」に変更された。閉じる
選評
- 石田衣良[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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新しいミステリー事情に詳しくないので、初の乱歩賞選考会をたのしみにしていた。最終候補は五作品。「普通」の推理小説がまったくなかったことに驚いてしまった。冒険小説が三本、あとはOLが主人公のプチクライムノベルと『カラマーゾフの兄弟』の続編なのだ。コースぎりぎりの誰も見たことがない変化球ばかり狙わないで、大人がきちんと読める「普通」のミステリーを、次回は期待しています。それでちゃんとおもしろいものが書けなければ、デビューしてから厳しいのだ。上限ぎりぎり五百五十枚ではなく、きりりと引き締まった四百枚を目指して書いてみてください。みんなむやみに長すぎる。
『南の海の鋼鉄平原』タイトルが拙い。近未来なのにわくわくするような未来感がない。悪役は全部中国人で、日本人はみなベビーフェイス。あげていくとキリがないくらい問題がでてくる。このトリックは実際には不可能だよとは、某理系選考委員の指摘。ぼくももっともだと思う。冒険小説におけるサスペンスのつくりかたを、原点にもどって再考してみては。
『希望の地は、はるか遠く』またもタイトルが拙い。日系のブラジル移民の艱難辛苦が読ませるけれど、この部分は基になる資料にべったり。海外の新奇な風物が小説の主菜になる時代は、ずいぶん昔に終わっている。若いのだから、自分の目で今の日本を描けないだろうか。すでに海外にあるゴムの木の種の流出を止めるためでは、大虐殺の動機としては弱いのでは。
『宙返りの途中』三たびタイトルが拙い。OLが主人公のピカレスクだが、事件らしい事件は薬物の横流しだけ。あとは社内の裏金とか横領とか、課内のつつましい犯罪が続く。ぼくは好感をもって読んだけれど、この作品が乱歩賞かといわれたら、やはり佳作どまりだと思う。主人公の悪意をもっと突き詰めていくと、つぎの展開が見えてくるかもしれない。
『焼け跡のジハード』やっぱりタイトルが拙い。戦災孤児が日本の核爆弾開発資料をめぐる陰謀に巻きこまれ、めくるめく冒険を繰り広げる。秘密の地下道、ウラン爆弾、ゾルゲ事件、占領軍に復讐を誓う皇軍兵士たち……焼け跡の都市伝説がてんこ盛りで、たのしいといえばたのしい。けれど大人の読者をうならせるには、なにかが足りない。作品内のリアリズムを支える文章力とオリジナルのアイディア(大嘘)を磨いて、再度の挑戦を果たしてください。
『カラマーゾフの兄妹』タイトルよし。そして問題作が残った。アリョーシャがテロリストになるという設定を生かして、文豪が果たせなかった続編を書く。しかも作者はSF界では定評のある書き手だ。おもしろさ、文章の確かさ、意表をつく設定では最初から群を抜いていた。問題はこうした二次創作的な作品を、乱歩賞としてどう評価したらいいのかに絞られた。ミステリーとして読んでも、カラマーゾフ家をめぐるメタフィクションとして読んでも、帝政ロシアを舞台にしたスチームパンクSFとして読んでも、見事におもしろい奇跡的な一作。高野史緒さん、おめでとう。でも、この手はよほど腕がある人しか実現不能なので、応募者は安易に真似をしてはいけません。閉じる
- 京極夏彦[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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応募規定に記されている通り江戸川乱歩賞は「広い意味の推理小説」を募るものである。推理小説という呼称が現在どの程度有効なのかということに就いては一考の余地があると考えるが、「推理小説」が、現在「ミステリ」と謂い換えられて受容されているのだろうということは想像に難くない。そして現在、ミステリというカテゴリに分類されるだろう小説は、実に多様というよりない。
現状、ミステリを定義することは簡単なことではない。狭義のミステリと謂った場合は、いわゆる本格ミステリと呼ばれる作品群を指すことになるのだろうが、その本格ミステリ自体、定義が明文化されている訳ではない。
これは、ある意味当然のことだろう。小説は本来「どうにでも読める」ものである。商業的戦略としてのジャンル区分はあるとしても、結局解釈は読み手に委ねられてしまう。従って現在、「広い意味の推理小説」という曖昧な括りが、限りなく「エンタテインメント小説」に近いものとして諒解されているとしても、それは仕方がないことである。
但し、「どうにでも読める」とはいうものの、「ミステリとしてだけはいただけない」という作品は、厳然としてある。
どれだけ汲むべきところが多かろうと、どれだけ文章や構成が巧みであろうと、どんなに面白くても、「ミステリとしては不出来というよりない」のであれば、それは「広い意味の推理小説」としては不適格となるだろう。
最終選考に残った僅か五編から応募作全体の傾向を推し量ることは出来ないが、今回、どうもそうしたところに「ゆらぎ」があるのではないかという感想を持った。
謎が提示され、最終的にはその謎が解きほぐされるなら、どんなスタイルであれ(冒険小説だろうが恋愛小説だろうが)ミステリとして読み解くことは可能となるだろう。しかし(そうした小説全体の試みとはそれ程関わらない)殺人事件を挿入することがミステリとしての主張に繋がると考えるなら、それは間違いである。
折角魅力的な題材を扱った物語を作り出しているにも拘らず、殺人事件そのものには何の魅力もなく、しかも幼稚なトリックでお茶を濁すような解決しか与えられないのであれば、それはマイナスの効果しか生まないだろう。取って付けたようなエピソードの挿入は作品を壊し兼ねない。そうすることで、良く出来た「広義のミステリ」=エンタテインメントが、出来の悪い「狭義のミステリ」に変じてしまうからである。
謎とその解決は、どうであれ小説そのものと有機的に結び付いていなければならない筈である。
テーマ(読み手がテーマと感じるもの)とストーリー、コンセプトとプロットも、やはりちぐはぐになってしまうことは好ましくない。小説は部分ではなく、総体として評価されるものである。
今回、選を逃した四作品はいずれもそうした弱点を多かれ少なかれ抱えていたように思う。
筆力も、取材力も、表現力もそれぞれ高いスペックを持っているのだけれど、構造と要素が上手く噛み合っていない。描写は巧みでリーダビリティも優れているのだが、構成は凡庸であったり、歪つだったりする。
非常に抽象的な言い方になってしまうのだけれど、乱歩賞、あるいはミステリという(あってないような)枠組みに振り回されてしまい、小説本来の面白さが殺がれてしまったのではないか。
その点において、受賞作は首尾一貫していた。ブレのなさという意味では突出していたといって良いと思う。アイディア、文体、構成、それらすべてが小説の完成度に貢献している。
題名からも判る通り、既在の小説に全面的に依拠した作品ではあるのだが、著者が「だからこそ出来る試み」に挑戦したことは間違いのないことであり、その狙いは成功している。パスティーシュでもオマージュでもなく、世界観を継承したオリジナル作品として構築されているし、押さえるべきところはきっちり押さえ、外すところは大きく外すというスタイルも堂に入っている。「広い意味の推理小説」としての条件は満たしているものと考える。
因みに、受賞者は職業作家であるが、最終選考時に著者情報は伏せられている(判ったところで選考会に於てプロであることや過去の受賞歴などが考慮されることは一切ない)。選考は、純粋に作品のみで行われるということを付け加えておく。閉じる
- 桐野夏生[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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『カラマーゾフの兄妹』
今年の驚きは本作の登場にある。かのドストエフスキーが、「十三年後」という設定で書く、と明言していたのに果たせなかった、『カラマーゾフの兄弟』「続編」に、堂々挑戦しているのだ。壮大な前作にちりばめられた伏線を生かし、謎を解き、癖のある人物たちの耳許に、「さあ、動け」と、再び息を吹き込まなければならないのだから、大胆不敵な試みではある。しかし、この作者は何の躊躇いもなく、ハードルをクリアしてしまった。
物語は、カラマーゾフ事件から「十三年後」、次兄イワンが未解決事件課の特別捜査官となって、真相を探るために帰省するところから始まる。しかも、多重人格者ときている。この荒唐無稽さを乗り越えてしまえば、次第に著者の世界に引きずり込まれていく。
前作の長大さに比べれば、何ともミニマムながら、実は精緻で深い世界を構築している。無神論者イワンと、元聖職者アレクセイの対峙は見事だった。
敢えて違和感を唱えるならば、本作のトーンとなっている文章が、読める術もないロシア語によるドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』ではなく、亀山郁夫氏の翻訳作品だということであろうか。しかしながら、タイトルも秀逸だし、何と言っても発想がよい。
『宙返りの途中』
文章は簡潔で、喉越しがよい。女性主人公による小悪党小説として楽しんだのだが、リアリティのない強引な筋運びが少々気になる。例えば、上司のパソコンを盗み見る際のセキュリティ問題や、「野崎」の銀行口座を勝手に開く件、女性社員の携帯電話を全部集めてメールを盗み見るシーンなどである。可能かどうか。可能ならば、もっと読者を説得してほしい。「野崎」始め、気になる登場人物が女主人公とうまく絡んでいない。
『希望の地は、はるか遠く』
前作に続き、大変よく取材している。ジャングルの臨場感、ブラジル移民の貧しい暮らしぶりなど、ページを繰る手が止まらない個所も多い。しかしながら、物語の運びに誇張と無理がある。いちいち書かないが、シンプルにした方が強靭になるように思う。
『南の海の鋼鉄平原』
二○二七年の設定だそうだが、近未来のリアリティが感じられない。また、メガフロートのイメージがいまひとつわからない。淡々と進んでいく気配は悪くないのだが、女性登場人物が、恋愛話になると急に古風になるところも、近未来という設定を危うくしている理由のひとつであろう。
『焼け跡のジハード』
山中峯太郎などの戦中少年小説のイメージが浮かぶ。ご都合主義に徹した総花的なアクション小説の良さはある。しかし、取材不足が目立つ。史実の押さえは必要であろう。それと、「ジハード」という語に違和感があった。閉じる
- 今野敏[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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『宙返りの途中』
独特の畳みかけるような文章で、ついつい読まされてしまう。主人公OLの有能さはわかるし、女性社員独特のメンタリティーもよく書けている。だが、残念なことに、事件が有機的に結びついておらず、読んでいてカタルシスがない。
薬剤の横流し、部課ごとの裏金作り、汚染小麦の流用など大きな出来事があるのだが、それが物語全体にうまく作用していない。小説を構築する工夫が必要だろう。
『希望の地は、はるか遠く』
文章はたいへん読みやすい。情景描写などもうまくこなれている。中盤までは、人々の行動も自然なので安心して読めるが、後半、肝腎の物語の謎解きに入ると、不自然さやご都合主義が目立ちはじめる。過去の入植者たちのエピソードはせつなくて胸を打つが、本筋のほうがツメが甘い。
この作者には老婆心ながら一言アドバイスをさしあげたい。今後とも海外を舞台とした作品を応募しつづけるのなら、受賞は難しいだろう。
『焼け跡のジハード』
今回の候補作の中では、この作品を一番に推した。道具立ては、B級冒険小説や漫画の世界なのだが、人物描写がしっかりしているのと、エピソードがうまいので、違和感なく読めた。扱っている題材とは裏腹に、地に足が着いている感じがした。
キャラクターの書き分けがうまくて、登場人物が魅力的だ。人間関係がご都合主義の嫌いもあるが、こうしたご都合主義は、あるきっかけで一種の痛快感にも変わる。いわゆる浪花節の世界なのだが、それが書けるというのも実力だろう。エピローグも、私はなかなかうまいと感じた。
『南の海の鋼鉄平原』
文章がこなれておらず、どうしてわざわざこんな単語を使うのだろうと、首を捻るところが多々見受けられた。そもそもレアメタルの採掘にこんな施設が必要なのかが疑問。トリックもあまりにお粗末。
だが、いい点もある。潜水艇を助ける場面や三十番区と呼ばれる新たな部品を組み合わせる場面などは迫力がある。私は個人的に海洋冒険小説が好きなので、このあたりでやや評価が高まった。
『カラマーゾフの兄妹』
今回の受賞作に決まったわけだが、私は最後まで反対を表明した。受賞者の方には申し訳ないが、これははっきりと言っておきたい。
着想は面白いし、物語の進め方も達者だ。しかし、応募原稿に対する賞であるからには、作者自身が作り出したキャラクターと構成を評価の基準にしたい。この作品ではそれを判断することができなかった。もちろん、パロディーでありオマージュであることは認めるが、乱歩賞の選考として、私はこの形式は受け容れることができなかった。閉じる
- 東野圭吾[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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『宙返りの途中』
無駄なモノローグが多い。組織や人間関係に対する不平不満を長々と読まされても退屈なだけだ。会社の不正や裏金についての説明もくどい。しかもそうした裏情報を主人公自身がいくつものハードルを越えて獲得するのならスリルを感じられるが、大抵の場合、コンピュータに強い仲間がハッキングで取ってきたり、興信所の探偵が調べてくるだけなのだから拍子抜けだ。様々な行為が実行可能かどうか怪しい点も多い。口座開設の手順は、かなり危なっかしい。プリペイド携帯電話の入手方法が不明。カラオケボックスで後輩女子全員の携帯電話を盗み見することは可能だろうか。興信所の使い方にも無理がある。
『希望の地は、はるか遠く』
ブラジル移民やセリンゲイロについては、よく描かれている。自然や風土の細々とした描写もうまい。この筆力があるから、毎回のように最終候補に残る。だが肝心の物語が形を成していない。無関係なエピソードが多く、後半が駆け足になっている。しかも登場人物たちの行動が不自然。金の欠片ひとつで、ぼけた爺さんの金脈の話を信じるだろうか。三十数年前の死体をわざわざ埋め直すか。コーヒー園の日本人たちは、いかにして遠方のインディオと接触できたのか。海外を舞台にするのは結構だが、その描写にばかり気が向き、説得力のある人間ドラマを構築できないのでは意味がない。
『焼け跡のジハード』
戦後間もなくの東京を舞台に、よくぞここまで派手な話を作りあげたものだと感心した。情報や薀蓄を語り過ぎず、物語にうまく溶け込ませてある。だがどこかで聞いたことのある話の繋ぎ合わせだ、という指摘には首肯せざるをえない。史実にこだわっているわりに事実誤認が多いのも致命的。この著者の作品が以前に候補になった時も、同様の意見があった。リーダビリティは高いだけに惜しい。資料や文献に頼るのではなく、独自のアイデアを核にして作品を組み上げてほしい。今のやり方を続けていては、受賞は遠いと思う。
『南の海の鋼鉄平原』
メガフロートという架空の施設を頭の中だけで生み出した努力と才能は評価したい。だが残念ながらそのディテールの大半は読者にとって不要で退屈だろう。大きな見せ場の一つである潜水艇の事件など、もっと早くに出すべきだ。ただし、潜水艇がフロートの下に潜り込んでいる時に操縦不能になる事態が全く想定されていない、というのはリアリティがない。殺人事件のトリックもお粗末。未来の話なのに、パソコン、電子メール、インターネットという言葉が出てくるのは抵抗がある。
『カラマーゾフの兄妹』
五人の選考委員の中で原典を読んでいないのは私だけであった。他の委員たちの話によれば、極めて原典に忠実でありながら、その矛盾や隙を巧妙に突いており、しかも遊び心もちりばめられているということだった。そして未読の私の印象も、じつはそれらと大差がない。おそらく多くの制約がある中で、独自の論理をアクロバティックに展開させているのだろうと想像できた。今回の候補作の中では、謎解きミステリの要素が最も濃く、エンタテインメント性にも優れていた。問題となったのは、既在の小説によりかかっている点だ。しかしそれを禁じ手にすれば、おそらく本賞の間口を狭めることになる。ミステリの可能性を広げてくれたと解釈したい。ただし同じような手はそうそう通用しない、と今後の応募者たちに警告しておく。閉じる
選考委員
予選委員
候補作
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- 『希望の地は、はるか遠く』 下村敦史
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- 『焼け跡のジハード』 長瀬遼
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- 『南の島の鋼鉄平原』 一ツ木佑輔