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1955年 第8回 日本推理作家協会賞

1955年 第8回 日本推理作家協会賞
受賞作

ばいこくど

賣國奴

受賞者:永瀬三吾(ながせさんご)

受賞の言葉

    授賞の言葉

 嬉しく思いました。ありがとうぞんじます。
 探偵作家になった以上、クラブ賞はぜひ受賞したいものだと思っていました。しかしそうは思いながらも、コレという作が書けずにいたわけです。売国奴の授賞に就てはあまりに多くの方に御礼を述べなければなりませんが、城社長(宝石)から、大陸を背景にして百枚以上のガッチリとしたものを書けと云われて、よォしきたと筆をとりだしたので、私なりに力は盡しましたが、とにかくこの導因の最初からに感謝したいと思います。
 それから、詮衡会その他での、各位の御批評が、それぞれにひしひしと胸にこたえていますが、この御批評御叱正は、今後の私の作品の上に必ず影響しましょう。影響させたいと思っているのです。それが授賞の唯一の答礼だと思いますから、今日は多くを申しません。次作以後の勉強をもって答礼とさせていたゞきたいとぞんじます。
 嬉んでいます。ありがとう存じました。  入賞の感

 宝石の旧臘十二月号に発表した拙作“雪崩”が、クラブ賞候補作詮衡の決定委員会で、最後の五篇の内へ入ったことは、私としてまことに欣快にたえません。“雪崩”不充分ながらも即物的な行動描写によって、アプレ青年男女の生理的な心理を、非情に描写しようとした野心作で、私の意図したハード・ボイルドの技法に、多少の欠点はあるにしても、まずまず成功した作品ではなかったかと愚考しています。
 幸にして予選委員会の皆様の強力なご推薦をうけたばかりでなく、決定委員会に於ても、諸先生のご支援を得たことを、大変満足と喜びに感じています。奨励賞入賞に接し、ご支援下すった諸先生に、紙上を借りて厚くお礼を申あげます。

作家略歴
1902~1990
東京生れ。仏語専修学校卒。
一九四七年、「宝石」に「軍鶏」を発表。五五年、敗色濃厚の中国大陸を舞台にした短編「売国奴」で日本探偵作家クラブ賞を受賞。本格物から捕物帳まで幅広く執筆。長編に「白眼鬼」があり、短編に「殺人乱数表」「発狂者」などがある。五二年から「宝石」の編集長に就任し、五七年八月に江戸川乱歩が編集長となるまで務めた。探偵作家クラブの幹事を務める。

選考

以下の選評では、候補となった作品の趣向を明かしている場合があります。
ご了承おきの上、ご覧下さい。

選考経過

選考経過を見る
 銓衡経緯
 
 候補作品は銓衡委員の手によって選ばれた二十六篇で、二月十六日午後五時より京橋のチャイルドで江戸川、木々、角田、大下、水谷、香山、島田、大坪、永瀬の幹事及副会長出席の銓衡委員会によって審議された。
 
 1 高木彬光  塔の判官       (宝石一月)
 2 朝山蜻一  僕はちんころ     (仝 一月)
 3 大坪砂男  外套         (仝 四月)
 4 大下宇陀児 私は殺される     (仝 六月)
 5 香山 滋  狂った人々      (仝 六月)
 6 渡辺啓助  キュラサオの首    (仝 七月)
 7 香住春吾  蔵を開く       (仝 七月)
 8 角田喜久雄 沼垂の女       (宝石乱歩号)
 9 永瀬三吾  妻のみた殺人     (仝    )
 10 永瀬三吾  売国奴        (仝    )
 11 鷲尾三郎  クリスマス・イヴの悪魔(探倶九~十一月)
 12 楠田匡介  追いつめる      (仝 十一月)
 13 鷲尾三郎  テープレドードは告白す(仝 十二月)
 14 狩 久   鉄の扉        (探実五月)
 15 中川 透  赤い密室       (仝 九月)
 16 山田風太郎 二十世紀ノア     (講倶九月)
 17 城 昌幸  魂の殺人       (面白八月)
 18 椎名麟三  罪なき罪       (文芸二月)
 19 島田一男  奇妙な夫婦      (小説公園四月)
 20 木々高太郎 六條執念       (別冊文春新春号)
 21 井上 靖  殺意         (仝    七月)
 22 横溝正史  蜃気楼島の情熱    (オール十一月)
 23 藤沢桓夫  そんな筈はない    (仝   〃 )
 24 木々高太郎 タンポポの生えた土蔵 (小説新潮秋季別冊)
 25 坂口安吾  心霊殺人事件     (仝       )
 26 大下宇陀児 鉛の虫        (週刊朝日夏季別冊)

 各委員は自分の推薦作品を三作乃至五六作提出し、それから既受賞者を除いたあとのうち推賞者の多かった三作、売国奴、赤い密室、僕はちんころ、に対し、更に各委員の点数投票(永瀬氏棄権)の結果、圧倒的多数の得票によって永瀬三吾氏に決定した。
 尚当夜、年鑑収載作品についても審議されたが決定は次回に残された。
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選評

江戸川乱歩[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 既受賞者、未受賞者に差別をつけないで、先ず五六篇を選び、その中に未受賞者の作品があり、水準以上のものであれば、これに賞を与える、という例年のやり方に従って、候補作の優れたものから選り出して行ったら左のようになった。
 私は殺される(大下)罪なき罪(椎名)塔の判官(高木)、ここまでが大いに感心した作品、売国奴(永瀬)狂った人々(香山)沼垂の女(角田)外套(大坪)赤い密室(中川)僕はちんころ(朝山)
 香山君の「狂った人々」からあとは、順位はつけにくいのだが、私は「狂った人々」の異様な味が好きなので、この作までの五篇を私の選として挙げた。この内未受賞者は椎名、永瀬君の両君で、私としては、そのいずれかと考えたわけである。
 それから、各選者が口頭で意中の作品数篇を挙げて行ったのだが、未受賞者の作で際立って多くの選者に挙げられたのは
 売国奴(永瀬)赤い密室(中川)僕はちんころ(朝山)
 の三篇であった。そこでこの三作について、各選者が点数を書き入れて投票することとなり、発表の結果となった。「赤い密室」はトリックが優れていて構成にも破綻がなかったが、ただトリック構成だけの作という感じで物足りない。もしそれに何かよい附け味が加わっていたら、私も第一位に推したであろう。
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木々高太郎[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 どうも会長として委員会に出席すると妙なもので、活溌な意見が述べられなくなった。乱歩や宇陀児の過去を考えてみて、決してそうでなかったようなのに、私はそうなるとは、やはりそうでないように見えもし、自分でも信じて居りながら、神経質なのであろうか。
 そこで、選評も詳しく書けず、結局受賞者永瀬三吾への祝辞みたいなものになってしまった。
 三吾、中年にして探偵小説に志し、ここに至ったのを祝い度い。小説家にはどうしても男と女と子供がかけなければならぬ。三吾にはまだ女と子供が少し描き方が不足である。
 将来の方向は、その辺にあろう。彌栄!
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角田喜久雄[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 既受賞者をのぞいた推せん作の中には、これはというずばぬけたものがないのは残念だったが、私は、永瀬氏の売国奴、中川氏の赤い密室、椎名氏の罪なき罪の順で選んだ。売国奴一本としては、色々議論がでるかもしれないが、永瀬氏のこの頃の仕事が、全体として充実してきた点を買いたいとおもったからで、それが最後の選にえらばれたのはうれしい。中川氏のものは、他の選者から説明があると思うが、次回を期待して見送るのに賛成である。クラブ賞ということをはなれて考えてみて、あの素材なら、もっと紙数をつかい、じっくり書いたら、さぞいいものになったであろうにと、惜しい気がした。朝山氏の僕はちんころも有力な候補作品であったが、残念ながら、私の手もとに雑誌がなく、読みのこしてしまった。あとで、雑誌を手に入れ読んでみて、なるほど、いい味と感心した。好きということになると、これが一番だったかもしれない。それだけに、今後の朝山氏の仕事が楽しみである。
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大下宇陀児[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 今度のクラブ賞銓衡は、私に思いのほかの喜びを与えた。
 予選されてきた二十数篇のうちに、読みごたえのある作品が、わりと多かったからである。これは一つの驚きでもあった。
 これらの中で、私がとくに感心したのは中川君の「赤い密室」で、ほかに「奇妙な夫婦」「心霊殺人事件」「二十世紀ノア」がすぐれて面白かったが、その三作よりも上位にあると私は感じたほどである。残念なことに、私以外の選者の意見では、この作品に、いろいろとその価値を割引きして考えねばならぬ條件が付随していた。それは、もっともな意見でもあった。私は少し当惑しつゝ、それでも作品そのものとしては第一位だと主張したが、結果としては、最後に選ばれた三つの候補作品のうちの、第三位になったわけである。
 受賞作品としての資格には、まだかなりの隔りがありながら、私の注意をひいたものに楠田君の「追いつめる」香住君の「蔵を開く」などがあった。前者はトリックがいい。後者は、結末の一歩手前まで小説がうまい、と簡単にいっておこう。私だけの感想を率直にいうと、候補三作品を別にして、ヴェテランの作品でも、この二作の上位に来るものは、ほんの五六篇にすぎなかった。それほどに私は高く買ったということを、とくにつけ加えておく次第である。
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水谷準[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 予選を通った作品のうち、雑誌が手許に見当たらなくて、「狂った人々」と「鉄の扉」の二篇を読まずに終ったことをお詫びする。
 探偵作家でない人達の三篇は、それぞれに感銘があったが、これを候補作として特に推すほどのこともあるまいと思った。
 既受賞作者のうちで印象の強かったのは、「塔の判官」「私は殺される」の二つ。
 未受賞では、「僕はちんころ」「売国奴」「赤い密室」の三つ。これは偶然に決定委員会での総意に符合したものであった。
 「赤い密室」は冒頭から「密室」ということのみに挑む感じが不自然に思われたが、文章もよく力作だった。但し読後に密室のトリックの解明が不十分である印象を受け、それがこの作の最重要な点であるだけに、ぼくは授賞から除外すべきであると断じた。
 「僕はちんころ」は構成も文章も立派で、この作者の成長が非常に嬉しかった。「売国奴」の所謂問題作らしい問題作と較べて、小粒ながら少しも位負けしていないと思う。授賞が二つで差支えなければ、この二作にあげてもよいと思った。
 「売国奴」は欠点の少ない好篇である。表現力に今少し突込みがあれば、世界市場へも出せるものと思う。永瀬君の処女作をぼくが読んで「宝石」誌に紹介したことを想い起し、彼が努力を重ね、遂に今日の栄冠を得たことを心から嬉しく感ずる。
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城昌幸[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 作家は、この一戦と云う時には、裸になるものだ。裸にならざるを得なくなるのだ。その場合、多く、ホーム・グランドで戦うものだ―と云うことは半ば自伝に近いものとなる。我が経験をフィクションとする。そして又、多くの場合、これは成功する。
 探偵小説の折は、普通小説と大いに違って根本を非常に稀有のことに取材するので、我が経験を生かしにくいのだが、永瀬三吾氏は今回の受賞作「売国奴」で、それを、巧妙に駆使した。天津と云う異国情調と、戦争と云う大事件とを、適当にあしらい、特異の探偵小説世界を作り上げた。むしろ、今までに既に、永瀬氏は、この行き方をすべきであったのだが。
 これを第一作として今後、「宝石」をして、洛陽の紙価を高からしめてもらいたいものだと思う。
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渡辺啓助[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 現在のところ、わが探偵小説の多くがもっぱら、その取材を、いわゆる「日常性」をもった手近な身辺から求められがちである。小栗虫太郎は、かっていゝ意味でも悪い意味でも、彼自身が「日常性」の作家でもない理由を私に(個人的にではあるが)語ったことがあった。それが虫太郎の作品の最も著るしいバックボーンであり、彼を比類なき存在たらしめた理由でもあった。むろん、私小説的な取材による探偵小説にも、いゝものが幾らだってある。それはそれでいゝのであるが、たまには探偵小説が放胆な大風呂敷をひろげて欲しいと思うことがある。小さな日常の生活風景にばかり淫していると、いわゆる「糞リアリズム」のえさになってしまいそうな気がする。
 私はそう云う意味から永瀬氏の「売国奴」を支持する。多少の欠点があるにしても大陸の特異な資料と四つに取組んでいる仕事ぶりは、すくなくとも探偵小説を私小説的袋小路から脱却させる試みの一つとして、推奨されていゝと思った。
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香山滋[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 こまかく検討していったら、色々難点はあるにしても、永瀬氏の「売国奴」が近来にない異色大作であることは、決定委員全員が認めたところであって、まづ数次を重ねたクラブ賞受賞会議でも、今回ほどすっきりと決ったことは珍らしい。
 たゞ、こうしたスパイ小説的作品の堕入り易い常―緊迫感だけの連続が、読者を非常に疲らせる。それをもう少し緩めて、氏お手のものゝユーモアを随所に点在させたなら、逆に緊迫感が引き立って、楽に読ませられたであろう。
 朝山氏の「僕はちんころ」が、相当な点数を稼ぎながら次点になったのは惜しい。私の好みからいえば、マゾヒズム小説の極致ともいえるこの作に惹かれるところが多かったが、受賞決定というバックの前では、やはり異色大作が、だいぶ得をした。
 蛇足ではあるが、暖かい情味にあふれた作として印象深かった日影氏の「冬の薔薇」が予選に洩れたことは惜しい限りであった。
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島田一男[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 候補作品中「私は殺される」「沼垂の女」「赤い密室」の三篇を私は選んだ。「私は殺される」の迫力、「沼垂」の陰々滅々たる味、「赤い密室」のガッチリした構成、印象は何れも強烈であった。ただ「赤い密室」は最後の密室談議はない方がよいと思ったし、切断屍体の処理に関するトリックには感心出来ない点もあったが、それでも候補作品中の本格物では光っていると考えたのである。
 委員会でも「私は殺される」と「沼垂」は委員多数の口にのぼったが、前者は既受賞者の作、後者は別格で共に詮議からはずされ、「赤い密室」は発表当時の事情が明かにされたため授賞作としての資格に異議が生じ、決選には残されたが極めて不利であった。
 「売国奴」は優れた作品である。だが、私は少々意地の悪い考えをもっていた。―直木賞候補に選ばれたこの作に対し各委員がどんな態度に出るだろうかと興味を持ったのである。ところが委員会では実にスラゝと有力候補として決選に残され、その間直木賞の直の一字すら誰の口からも出なかった。こだわらず、とらわれぬ、淡々とした審議ぶりは意外でもあったし、満足でもあった。
 決選に於て、私は「赤い密室」に十点、「売国奴」に八点を投じたが、結局「売国奴」が最高点、「赤い密室」は三位となった。私は心から「売国奴」に拍手をおくるものである。
 この他、「塔の判官」が印象に残っている。「クリスマスイヴの悪魔」と「追いつめる」は、作者の苦心が察しられると同時に、本格物が宿命的に持っている弱点を痛感させられる作品であった。
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大坪砂男[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 「売国奴」の重厚な作風「僕はチンコロ」の特異性、「赤い密室」の本格的構成。この三つの作品が特に論議の対象になったことは意味があるようです。
 おそらく選考委員の希望としては、この三者が混然一体をなしたとき、そこに理想的な作品が生れるだろう。いや、探偵小説の本来はそうあるべきだと、主張されたような気が私はしました。
 本年は長篇の書下しなどが盛んに企画されているとき、作品の内容から来る重厚さというものがなくては、数百枚の原稿を支えきれるものではないと思われます。
 重厚とは、物をまるごとに描き出した量感の美とでもいうのでしょうか。私が殊に短篇作家だから逆のものに惹きつけられた感想かもしれません。
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選考委員

候補作

[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『僕はちんころ』 朝山蜻一
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『外套』 大坪砂男
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『私は殺される』 大下宇陀児
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『狂った人々』 香山滋
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『キュラサオの首』 渡辺啓助
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『蔵を開く』 香住春吾
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『沼垂の女』 角田喜久雄
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『妻のみた殺人』 永瀬三吾
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『クリスマス・イヴの悪魔』 鷲尾三郎
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『追いつめる』 楠田匡介
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『テープレコードは告白す』 鷲尾三郎
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『鉄の扉』 狩久
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『赤い密室』 中川透
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『二十世紀ノア』 山田風太郎
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『魂の殺人』 城昌幸
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『罪なき罪』 椎名麟三
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『奇妙な夫婦』 島田一男
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『六條執念』 木々高太郎
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『殺意』 井上靖
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『そんな筈はない』 藤沢桓夫
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『タンポポの生えた土蔵』 木々高太郎
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『心霊殺人事件』 坂口安吾
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『鉛の虫』 大下宇陀児
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『蜃気楼島の情熱』 横溝正史
[ 候補 ]第8回 日本推理作家協会賞   
『塔の判官』 高木彬光 (『ロンドン塔の判官』として刊行)