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1954年 第7回 日本推理作家協会賞

1954年 第7回 日本推理作家協会賞
奨励賞

なだれ

雪崩

受賞者:鷲尾三郎(わしおさぶろう)

受賞の言葉

   入賞の感

 宝石の旧臘十二月号に発表した拙作“雪崩”が、クラブ賞候補作詮衡の決定委員会で、最後の五篇の内へ入ったことは、私としてまことに欣快にたえません。“雪崩”不充分ながらも即物的な行動描写によって、アプレ青年男女の生理的な心理を、非情に描写しようとした野心作で、私の意図したハード・ボイルドの技法に、多少の欠点はあるにしても、まずまず成功した作品ではなかったかと愚考しています。
 幸にして予選委員会の皆様の強力なご推薦をうけたばかりでなく、決定委員会に於ても、諸先生のご支援を得たことを、大変満足と喜びに感じています。奨励賞入賞に接し、ご支援下すった諸先生に、紙上を借りて厚くお礼を申あげます。

1954年 第7回 日本推理作家協会賞
奨励賞

すいれんふじん

睡蓮夫人

受賞者:氷川瓏(ひかわろう)

受賞の言葉

   九年目の春

 「睡蓮夫人」に対して奨励賞が授与されたことはまったく思いがけないことであった。なぜならば、わたくしはこれまで必ずしも探偵小説の生徒として恪勤精励したとはいえず、むしろ懶惰怠慢のそしりを感受すべきであると、いつも自戒自責していたからである。
 わたしがはじめて探偵小説を発表したのは昭和二十一年春の「宝石」第二号であるから今年ではやくも九年目になるが、その間にわたしが書いた全作品の数は極めて寡なく、流行作家の一年間の作品数にも及ばない。これはいかにわたしが作家として非力であり、また怠惰であったかということを物語るもので、じつはわれながら愛想をつかしていたのである。
 しかし、わたしはこの九年間の間、ふしぎと探偵小説に対する情熱だけは失わず、雨だれ式ではあるが、発表した一作一作に対してはわたしなりに精魂を傾けつくした。この情熱がなかったら、わたしはとうの昔に脱落していたろうと思う。戦後登場作家中恐らく一番古いであろうということは、葡萄酒などとちがって、作家としては決して自慢にはならないのだが、わたしは九年目の春にして、晴れがましく授賞されたということに対して感慨を禁じ得ない。よろめき、つまづきながらも、よく九年もあとをくついてきたという暖いいたわりの心をわたしはひしひしと感じたからである。わたしはわたしなりに、このようにこの思いがけない授賞の意味を受け取って、はじめて心から欣然とした。これからは恪勤精励の生徒になりたいと思う。

作家略歴
1913~1989
東京生れ。東京商科大学卒。
一九四六年、「宝石」に「乳母車」でデビュー。「白い外套の女」「浴室」などの幻想小説を手掛け、「睡蓮夫人」で五四年に探偵作家クラブ賞奨励賞を受けた。その後は、少年小説のほか、本名で「小説と詩と評論」「文学造型」などに小説を発表。著書に野口英世を描いた「帰国」。七五年から翌年にかけて、「幻影城」に短編を発表。渡辺剣次の兄。姪にひかわ玲子。

1954年 第7回 日本推理作家協会賞
奨励賞

なまりのこばこ

鉛の小函

受賞者:丘美丈二郎(おかみじょうじろう)

選考

以下の選評では、候補となった作品の趣向を明かしている場合があります。
ご了承おきの上、ご覧下さい。

選考経過

島田一男[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 廿八年度作品に対するクラブ賞の詮衡は、予選委員会より廻附された候補作品を中心に二月十日決定委員会を開催、慎重討議の結果、残念ながら、前年度に引続き、本年度も授賞該当なしと決定した。当日は、江戸川、大下、木々、香川、高木、大坪、山田、島田の八委員が参集(水谷委員欠席、書面参加)、下記の候補作品十五篇を検討した。
  長篇「悪魔が来りて笛を吹く」横溝正史
  仝 「誰にも云えない」   大下宇陀児
  中篇「鉛の小函」      丘美丈二郎
  短篇「ハゲタカ」      香山 滋
  仝 「ネンゴ・ネンゴ」   仝
  仝 「白い異邦人」     黒沼 健
  仝 「探偵小説家」     楠田匡介
  仝 「雪崩」        鷲尾三郎
  仝 「胡蝶の行方」     大坪砂男
  短篇「無名の手紙」     高木彬光
  仝 「X重量」       木々高太郎
  仝 「墓堀人」       山田風太郎
  仝 「赤い靴」       仝
  仝 「ひつじや物語」    朝山蜻一
  仝 「睡蓮夫人」      氷川 瓏
 右十五篇に対し、各委員より順次意見を述べ各自最終推薦作品五篇以内を挙げ、これを総計して得票に替えたが、その結果は次の如くである。
  六票「誰にも云えない」
  仝 「赤い靴」
  五票「X重量」
  四票「悪魔が来りて笛を吹く」
  仝 「雪崩」
  三票「胡蝶の行方」
  二票「睡蓮夫人」
  仝 「鉛の小函」
  仝 「無名の手紙」
 その他は一票または無得票であった。
 よって、"―決定委員の投票結果、上位五作品中の未受賞者作品を授賞候補とする―"との内規により検討したが、本年度の場合、これに該当するのは鷲尾三郎氏の「雪崩」ただ一作でありこれに対して授賞することには委員間にもかなりの異論があり、再び採決の結果、賛成四反対五を以て、残念ながら本年も授賞作品なしとの結論に達した。
 この決定の後、委員会は得票二票以上の九作品中に含まれている未受賞者の三作品に就いて意見を交換、最終まで残った「雪崩」と共に、非本格の「睡蓮夫人」、科学小説の「鉛の小函」と、各々傾向を異にした三作品が候補作品中の上位にある点に注眼、鷲尾、氷川、丘美三氏の廿八年度の活躍を期待する意味に於て本年は特に奨励賞を三氏に贈り、激励することゝなった。
 右決定委員会の席上には、予選委員会を代表して渡辺健次氏がオブザーバーとして出席していたが、以上の決定に対して、最後に満足の意を表明した。
 なお、奨励賞はクラブ賞とは全然別のものであり、常設的な賞でもなく、本年特に考慮されたものであることを附記しておく。(島田)
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選評

大下宇陀児[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 本年も残念ながら授賞作品がなかった。
 私としては鷲尾君の「雪崩」がその構想と共に現代人の生態を描き出そうとした意慾に於て、筆力に多少の不満があるとはいえ、明日の探偵小説への一歩だと云う点で、未受賞者のうちでは最高の作品だと感じたが、討議の上で、次の傑作を生んでもらおう、ということになったのである。
 氷川君の「睡蓮夫人」は完成品であるが、題材の古さが気になるし、丘美君の「鉛の小箱」は、よく努力してあるが生硬であって、両君とも、同じく次の傑作に期待したいのである。
 この年の佳作五篇を選び、その中に未受賞者の作品が入ったら、これを授賞作品とするという作品が入ったら、これを授賞作品とするという申合せがしてあって、機械的に申合せに従うとなると、鷲尾君になるのだったが、そうならなかったのは鷲尾君に気の毒で、これは昨年の渡辺啓助君の時も同じ結果になってしまった。それに渡辺君は、れっきとした既成作家だから、奨励賞というのも却って失礼な気がして、それなりになったのだけれどそのことは私の胸には重くしこりになって残っている。渡辺君、どうか悪く思わないでくれたまえ。授賞を、もっと手際よく行う方法はないものか、と改めてつくづく私は思う。ありていはこの問題だけで私は会長を辞任したい気持ちが、今ムクムクと湧いてきているのである。(一九五四・二・一七)
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江戸川乱歩[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 長篇と短篇とを分けないで選をするために、水準以上の作である限り、どうしても長篇の方に力作感があり、長篇を採らないわけには行かぬ。横溝君の長篇は二年に亘ってポツポツ切れて出たので、首尾一貫しないものかと想像していたが、案外によく整っていて、物質的奇衡性が少なく、通俗的だけれども佳作だと思った。大下君の長篇は前半のキメの細かい情景を感情描写に大いに感心した。殺人が起ってからは、それ程でもない。犯人がアプレ青年にしても、結末の動機の説明が簡にすぎ、納得しかねた。山田君の「赤い靴」「墓堀人」共に感心したが、「赤い靴」のケンランたる名文は初期の谷崎さんの「人魚の嘆」にも比すべきだが、余り大がかりの殺人が、少しぶちこわしであった。鷲尾君の作は、筋に三つの山があって夫々なかなか面白く書けていた。しかし、アプレ青年は書けていない。あれでは普通人が単に無鉄砲なことをやっているように見える。丘美君の「鉛の小函」は今度の全候補作の内で一番面白く読んだ。所謂「文学」になっていないし、人物の人生観など甚だ通俗だが、科学の部分が面白く書けているので、往年の押川春浪ぐらいには褒めてもいいと思った。これほど科学興味に富んだ科学小説は従来日本になかった。西洋にも珍しいだろうと思う。そういう意味で私はこれを強く推したが、高木君一人しか賛成者がなかった。
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水谷準[ 会員名簿 ]選考経過を見る
長篇(授賞ナシ)
 一、悪魔が来りて笛を吹く
 二、誰にも云えない
 三、鉛の小函   
 この二篇は謎があまりにも稀芸であって、クラブ賞の対称として資格がない。予選者の取上げ方に異議あり。但し、後者が新人であるという点で、今後の発償を促すところだけを買う。

短篇(授賞ナシ)
     A
 1、赤い靴
 2、胡蝶の行方
 素材と條件を有効に生かして技巧も十分、好箇の短篇であった。
 3、雪崩
 力作であり、技巧も十分であるが、授賞には今数歩、次回詮考の切札とすべし。
 (批判)このプロセスは犯罪が段々大きく、どす黒くなって行くところが面白い筈だが枚数不足。ムダな部分と意識した省略がうまく配分されていない。二人の殺人者の非道な心理につき突込みが不足で、この点が作に気品を与へず、授賞圏内に到達していないと見る。
 4、ネンゴ・ネンゴ
 5、ひつじや物語
 佳作の程度

     B
 6、睡蓮夫人
 表現力に独自性あらばAクラス
 7、墓堀人
 8、ハゲタカ
 9、X重量
 普通の出来栄え

     C
 10、無名の手紙
 11、探偵小説家
 12、白い異邦人
 凡作。予選を通過さすべきではない。

 以上の様な次第で私の意見としては今年度も又授賞作なしという結論に達した。然し相当な力作もあることだから何らかの意味の賞を出すことには大いに賛成である。
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島田一男[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 私は予選、決定の両委員を兼ねているが、正直に云って、予選委員としては、責任を果たしていない。廿八年度に発表された二百六十全篇全額に亘って眼を通すことなど、とても出来なかったからである。しかし、決定委員としては、自分なりに、かなり努めた積りである。候補作品は「悪魔が来りて・・・」と「誰にも云えない」は一度しか読まなかったが他の作品は全部二度以上読み返して見た。その結果残念ながら本年も授賞作品がないのではないかとの予感を抱いて決定委員会に出たのである。そして、予感通りの決定であったが、奨励賞が出ることになり、ホッとした気持ちである。――この奨励賞が、ひょっとすると、動脈硬化の特効薬になるかもしれないな・・・。決定委員会から帰って、一人でそんなことを考えた。なにが動脈硬化なのか、これは私だけの感じだから云うべき筋のものではない。委員会の席で私は「誰にも云えない」と「赤い靴」と「X重量」を推した。その作者がいずれも既に受賞した人であることは気になったが、作品本位と云うたてまえからすると、どうにもならなかった。
「雪崩」への授賞には反対である。勿論私も「雪崩」の長所と、鷲尾氏の熱意を認めるに吝ではない。と同時に、幾つかの不満を数へることが出来るのである。小説としては、寧ろ「睡蓮夫人」に票を入れたい。そんな意味でも、奨励賞は結構であった。
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香山滋[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 去年にひきつづいて、今年も受賞作品が無かった――と、何の説明もなく発表したら、世間は待ってましたとばかり、日本探偵小説界の不振をあげつらい材料にするでしょう。
 しかし、これは間違いです。
 去年も今年も、立派に受賞作品は存在したのであって、ただ、未授賞者の中から、該当作品が現われなかっただけのことです。
 残念なことに違いはありませんが、クラブの受賞規定を熟知しないクラブ賞以外の人々には、負け惜しみでなく、こうした説明を補足すべきでしょう。
 そして私は、次年度からは、何とか、クラブ賞の権威を落とすことなしに、受賞規定を改正すべきであると、痛切に感じています。
 今年度の臨時措置である奨励賞は、「何かなければ淋しいから」などという不眞面目なものでは絶対にありません。決定委員会全員の総意で、心から受賞各位の前途に期待をかけて設定したものです。大いに胸を張って、委員の先生方と共に喜びをわかっていただきたいと、拍手をお送りする次第です。
 最後に、すこし兄さんぶって、次の言葉を三氏の前途へのはなむけとして贈られていただきます。
  丘美さん、もっとロマンを。
  鷲尾さん、もっと文学を。
  氷川さん、もっとエスプリを。
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大坪砂男[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 二年つづいてクラブ賞に当る作品がなかった、という事実は淋しい。淋しい以上に困ったことである。
 海外探偵小説の翻訳は相続いで出版され、読書界に久しぶりの高潮が盛上って来たと信じられるとき、我々のクラブも努力してこの絶好の浪に乗り、快走すべき年ではないのだろうか。
 三年前「既授賞者は再授賞されない」という原則を私は主張した。そうすることで、新しい飛翔に対し、一応の滑走路は開放されたつもりなのだった。ところが、今の私の心境は当時の主張を後悔し、ともかくクラブ賞がほしかったような気がしてならない。
 何故だろう?椅子は空いているのだ!誰もそれを拒んではいない。ただ、クラブの内外に示して識者を納得させ得る秀作が、年に一つ、発表されれば良い筈なのだった。
 かりにも創作しようとする者が、もしそれを惰眠を貪ることなくんば、人々に相応の結果は現われるべきであろう。これは、私自身を観て呟く悲しい言葉なのである。
 奨励賞については、昨年から私はそれを希望していた。今回、暫定的にもせよ、三篇の奨励賞が承認されたこと、私はそれをいさゝかの慰めとしよう。
 重ねて云う、
   椅子は明いているのだ!
(一九五四・二・一七)
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高木彬光[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 今年の受賞作品の中で、私は「鉛の小函」を第一に推す。作者とはまだ一面識もないがこの小説はある方面に新境地を開拓したものとして、わたしは予選委員会の席から、常にこれを推賞しつづけた。
 もちろん、この小説が未完成であることは、私も認めざるを得なかった。たとへばプロローグは不要であり、エピローグは蛇足である。作中の人物の人生観なり性格にも納得出来ないところは多い。しかしさういう欠点をぬきにして、この小説はあるずぬけた大きさと、人の心をうつ荒けづりな力とを持っている。その未完成の大きさをわたしは非常に買った。
 科学小説として、これは大変な作品である。これだけの大問題―宇宙旅行というテーマに挑戦して、これだけ精緻に、これだけ雄大に、しかも相当の迫眞性を以て、描き出したものは、日本にはもちろん、欧米諸国の作品に於てもわたしは類を知らない。
 香山氏などの描く幻想科学小説に対して、これはリアルな科学小説であり、従来殆ど顧みられなかった部門であるだけに、将来この方面はもっと開拓されて然るべきだと思う。正直なところ、私はこの作品にクラブ賞を授与するというのは一寸首をひねるが、今年のやうな形式では、当然推賞されていいものだと双手をあげて賛成する。たゞクラブ賞の授賞方法が毎年浮動する傾向があり、年によって運不運を生ずるのには一考の余地があろう。
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山田風太郎[ 会員名簿 ]選考経過を見る
 私は、予選委員もかねているわけだが、予選委員の役目は、年間に発表された全探偵小説数百篇の中から十五篇ばかりえらび出すことだが、恥づかしいことにこの責任を果たしたことがない。どうも実際問題として不可能でやはり宝石の何月号と何月号だけを責任もって読め、とでも指定していただかないことには、有名無実の委員とならざるを得ない。
 今年も結局、他の方の選び出された十五篇をはじめてそれだけ読んだようなわけで、予選委員の資格がまったくない。
 さて、この十五篇の中から、新人として三人の方を推薦することになったわけであるが、この中、立美さんのことは高木さんでも書かれるであろうからさしひかえて、他の二人の方の作品に対する感想を云えば、氷川さんのものは、小説として最も完成されたものではあろうが、こういうものはいままで何度も読んだような気がするし、鷲尾さんのものは力作にちがいないが、いわゆるアプレゲールが生動して描けてないと思う。(私はこれを読んで今更大下さんの妙手に敬服せざるを得なかった)そしてこの探偵小説は、島田さんも指摘されたように、アプレゲールが描けてなければその価値は半減してしまう小説なのである。
 新人の方にクラブ賞を献じかねたのは、こういう点からであろうと思う。
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選考委員

候補作

[ 候補 ]第7回 日本推理作家協会賞   
『ハゲタカ』 香山滋
[ 候補 ]第7回 日本推理作家協会賞   
『ネンゴ・ネンゴ』 香山滋
[ 候補 ]第7回 日本推理作家協会賞   
『白い異邦人』 黒沼健
[ 候補 ]第7回 日本推理作家協会賞   
『探偵小説家』 楠田匡介
[ 候補 ]第7回 日本推理作家協会賞   
『胡蝶の行方』 大坪砂男
[ 候補 ]第7回 日本推理作家協会賞   
『無名の手紙』 高木彬光
[ 候補 ]第7回 日本推理作家協会賞   
『X重量』 木々高太郎
[ 候補 ]第7回 日本推理作家協会賞   
『墓堀人』 山田風太郎
[ 候補 ]第7回 日本推理作家協会賞   
『赤い靴』 山田風太郎
[ 候補 ]第7回 日本推理作家協会賞   
『ひつじや物語』 朝山蜻一
[ 候補 ]第7回 日本推理作家協会賞   
『悪魔が来りて笛を吹く』 横溝正史
[ 候補 ]第7回 日本推理作家協会賞   
『誰にも云えない』 大下宇陀児 (『誰にも言えない』として刊行)