2016年 第69回 日本推理作家協会賞 長編及び連作短編集部門
受賞の言葉
このたびは歴史ある日本推理作家協会賞を賜り、誠にありがとうございます。
どの著作も自分にとっては大切なものですが、本作はそのなかでも大きな節目となる作品になりました。本作は複数の文学賞にノミネートしていただいたことにより、先輩作家の方々から貴重なご意見を頂戴いたしました。いかに自分が作家として未熟であるか、改めて気づかされた作品でもあります。
日本推理作家協会賞はミステリー作家としてデビューしたときからの、大きな目標のひとつでした。未熟な私にチャンスを与えてくださった予選委員の皆様、叱咤激励の意味を含めて推していただいた選考委員の皆様に、この場を借りて心より御礼申し上げます。
シャーロック・ホームズで読書に目覚めた私は、これまでミステリー作家を名乗れることに、密かな喜びを抱いておりました。これからは、日本推理作家協会賞の重みと誇りを胸に、一層、精進してまいる所存です。
本当にありがとうございました。
- 作家略歴
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1968.5.12~
岩手県生まれ。山形県在住。
2008年『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!大賞」を受賞。
2013年『検事の本懐』にて第15回大藪春彦賞を受賞。
2016年『狐狼の血』にて第69回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞。
選考
以下の選評では、候補となった作品の趣向を明かしている場合があります。
ご了承おきの上、ご覧下さい。
選考経過
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第六十九回日本推理作家協会賞(ミステリーグランプリ)の選考は、二〇一五年一月一日より二〇一五年十二月三十一日までに刊行された長編と連作短編集および評論集などと、小説誌をはじめとする各紙誌や書籍にて発表された短編小説を対象に、昨年十二月よりそれぞれ予選を開始した。
長編および連作短編集部門と短編部門では、例年通り各出版社からの候補作推薦制度を適用した。
なお推薦枠を持たない出版社からの作品については、従来通り予選委員の推薦によって選考の対象とした。
長編および連作短編集部門では出版社推薦と予選委員の推薦による一〇八作品、短編部門では出版社推薦と予選委員の推薦による四一九作品、評論その他の部門では三三作品をリストアップし、協会が委嘱した部門別の予選委員がこれらの選考にあたり、各部門の候補作を決定した。
本選考会は、四月十九日(火)午後三時より新橋第一ホテル東京にて開催された。長編および連作短編集部門は、あさのあつこ、逢坂剛、大沢在昌、黒川博行、道尾秀介(立会理事・北村薫)、短編部門・評論その他の部門は、井上夢人、北方謙三、真保裕一、田中芳樹、山前譲(立会理事・月村了衛)の全選考委員が出席して、各部門ごとに選考が行われた。
受賞作決定後、午後六時より北村薫理事の司会進行により、長編および連作短編集部門受賞者の柚月裕子氏、短編部門受賞者の大石直紀氏、永嶋恵美氏、評論その他の部門受賞者の門井慶喜氏を迎え記者会見が行われ、黒川博行氏、真保裕一氏からそれぞれの部門の選考経過の報告があった。その後、柚月氏、大石氏、永嶋氏、門井氏が受賞の喜びを語った。
詳細な選考経過は以下の通り。閉じる
- 北村薫[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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第一回の投票の結果、『狐狼の血』が最も高い点数を得た。それを参考にしつつ、他の作品について強い指示を表明する選考委員がいるかどうか、各作品についての検討に入った。『東京結合人間』については、「登場する結合人間の肉体感覚が伝わらない」『ミネルヴァの報復』は、「自らの実体験が生かされてはいるが紋切り型のところがある」、また『生還者』については、「登山に関して根本的に無理な点がある」、等々の指摘があり、次の段階には進めなかった。点数的に二位だった『戦場のコックたち』は、「疑似翻訳物としての面白さはあるが、資料を小説とする点で物足りない」という結論になった。
最後に、二人の選考委員が積極的に推した『孤狼の血』についての議論が重ねられた。「作者の代表作ではない、頭で書いた弱さがある」との否定的意見と、「既視感があるのは先行する作品へのオマージュだからであり、読ませる力を持っている」との意見が拮抗したが、最終的には本作を受賞作とするという結論に達した。閉じる
選評
- あさのあつこ選考経過を見る
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今回初めて推理作家協会賞の選考に携わらせていただいた。推協賞の候補作となるだけで、むろん作品の質及び作者の力量は並大抵ではない。自分の非力や浅学を棚上げして、そういう作品群に物申すのは正直、苦しかった。自分の言葉が自分を刺してくる。が、しかし、選考委員を引き受けたからにはわたしなりの責任を果たしたい。棚上げは昔から得意技なのである。
『東京結合人間』はプロローグが一等おもしろかった。結合人間が生まれるその一時の描写はグロテスクであるがゆえに、どこか人の哀しみを感じさせてくれる。そうまでして繋がらねばならない人間とは何なのだという問いさえ突き付けてくるようだ。しかし、換言すればプロローグのおもしろさに本章が追いついていないということでもある。生硬な文章、安易な謎解き、寺田ハウスとカリガリ島の部分の乖離。読み通すのが正直辛かった。何より、結合人間と未結合人間の感覚の違いがまるで伝わってこない。視野がやけに広くなったとか、四本足を動かしてとか書かれてはいるが、それを身体的感覚として描写してこその物語である。『生還者』も前半、二人の生還者の証言が食い違うあたりまでは引き込まれた。ただこの作品も圧倒的な身体感覚をもってこちらに迫ってこない。わたしは登山の経験などまるで持たない身だが、そういう読者に八千メートルの山々を感じさせなければ、作品は命を持ちえないだろう。山や登山の説明ではなく作者の生み出した人間を通じて読み手をカンチェンジュンガに連れて行ってもらいたかった。犯罪の動機も今一つ弱い。また、女性の描き方があまりに類型的なのも気になった。女は時に、雪崩より恐ろしいものとなる。『ミネルヴァの報復』は一読した後、これが受賞かなとも考えた。候補作の中で唯一、頭だけで書いていないと感じさせてくれたのだ。ただ、トリック(アリバイ工作)が粗雑ですぐに犯人がわかってしまう。ミステリーとしては致命的かもしれない。『戦場のコックたち』は豊かな才能を存分に感じさせてくれた。しかし、二〇一六年の今、戦場を書くことはどういうことなのか。いつの時代のどこの国の戦争であってもわたしたちの今に繋がらなくてはなるまい。決して過去の物語に落とし込んではならないと思う。深緑さん自身は戦争とどう向き合おうとしているのか、独自の声を聞きたかった。そして、思う。キッドはエドの眼鏡を失うべきではなかったのではと。失ったことで美しい幕引きはできたけれど、戦争の疼きは遠のいてしまった。死と向かい合う戦場での謎解きも些か小粒に過ぎた。というより、この物語に謎解きが必要だったのだろうか。受賞作『孤狼の血』は圧倒的な筆力で読ませる。まさに力作、まさに力技。しかし、わたしは強く推せなかった。これはどこかで読んだ。そんな既視感をどうしても拭えなかったのだ。柚月裕子という作家はもっと人の奥深いところから時代を照射する力を持っているはず。人間ののたうち回るような業を書き切れる稀有な書き手でもある。従来の男性作家のものとは一味も二味も違う、柚月裕子しか表せない警察小説を読みたい。閉じる
- 逢坂剛[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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『生還者』は、それなりの謎もあるし、ストーリーの牽引力もある。ただ、各所に杜撰な部分が目立ち、全体として緊迫感を欠く結果になった。登山の場面は、評者のような門外漢には、よく調べてあるように思われたが、その道に詳しい他の評者によると、間違いが目立つという。主人公の男性の、女性への考え方や対応が一人よがりで、いささかしらける。女性の読者には、反発を食らうだろう。文献資料の調査精度を上げ、人間心理の機微をもう少し深く、考察してほしい。おもしろい小説を書こう、という意欲は十分に感じられるので、ぜひ研鑽を積んでいただきたい。
『東京結合人間』については、特に語るべきものを持たない。世代の違いか、小説観の違いか分からないが、この種の小説は推協賞の対象ではあるまい。勝手に候補にされた上、こうした選評を読まされるのは、作者としてもさぞ不本意だろう。申し訳ないと思うが、相いれないものはいたしかたない。
『ミネルヴァの報復』は、作者の弁護士歴を十分に生かした、佳作である。若いころ、評者も法律をかじった覚えがあるので、興味深く読めた。とはいえ、本作は容疑者が限られているために、途中で犯人側の仕掛けに見当がつき、興味はどうやってそこへ落とし込むのか、という点に絞られた。その結末は、残念ながら期待以上のものではなく、そこにこの作品の弱点が出てしまった。もう一つ、小説作法上の問題だが、男性も女性も名字で表記されるのは、いかにも読みにくい。作者なりの理由はあるだろうが、一考をお願いしたい。
『戦場のコックたち』は、候補作中随一の労作であって、その点は大いに評価できる。しかし、自分が興味を抱いて調べたことを、小説の中にうまく溶け込ませる技術が、まだまだ足りない。自分だけでなく、読者も一緒に興味をもって読み進められるような、つかみが必要だ。そうでなければ、最後に掲げられた多くの資料の、さわりを拾い読みするのと、変わりがなくなる。とはいえ、この作者の若さからすれば、のびしろが大きいことは、間違いない。よく調べて書きました、というだけで終わってしまっては、もったいない。評者の好みからしても、この作者には期待するところ大であるから、がんばってほしい。
『孤狼の血』は、候補作中ただ一つ退屈せずに読み通せた、エンタテインメントの手本のような作品だ。評者はまず、大上というプロトタイプの悪徳警官を、プロトタイプそのままに描き上げた、作者の馬力を買う。プロトタイプを描くには、相当の読書経験と咀嚼力が必要で、デビューして数年の女性作家が、これだけの作品を書く力量を身につけたことを、すなおに喜びたい。賛否は三対二と分かれたが、評者にとっては文句なしの授賞だった。閉じる
- 大沢在昌[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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受賞作となった『孤狼の血』に、私はあまり高い点がつけられなかった。別の文学賞の候補作としてすでに読んでいて、再読してもやはり同じ疑問、不満が解消されなかったからだ。
くり返しになるので多くは述べないが、これはよく描かれた「塗り絵」である。柚月さんほどの力のある書き手がこれでは困る。受賞で慢心する人ではないと思うので、さらに大きな仕事につながっていくことを期待し、私は授賞に賛成した。いいかえればこの受賞はフロックでもラックでもない。それをこれからも証明していただきたい。
おめでとうございます。
下村さんの『生還者』は、一読よく取材がなされていると感心していた。白馬の「遺族」パーティと加賀谷の関係がいささか気にはなったものの、謎の提示はそつがない。が、ある選考委員が呈した、登山描写への疑問に考えこんでしまった。いわれてみれば確かに無理があるかもしれない。
ともあれまだデビューして日の浅い人が、ここまでリーダビリティのある物語を実地取材なしで書けてしまうというのは、やはり力がある証拠だろう。
『戦場のコックたち』は、高い評価を受けた作品だが、ミステリとしては首を傾げざるをえなかった。
この作品の長所は何といっても西部戦線の描写であろう。資料を読みこみ、当時の歩兵部隊についてここまで書かれた深緑さんの努力には頭が下がる。だが戦争の部分を外すとその謎に魅力は少なく、物語の推進力に欠ける。他の賞でも感じたことだが、この作品の評価は、実作者とそうでない人とではへだたりがあるようだ。
この作風で多作は難しいだろうが、努力はいつか報われると信じて、つづけていただきたい。
『東京結合人間』は「オネストマン」という設定が中心におかれるべきなのに、それに関する情報があまりに乏しい。いいかえれば、謎の提示と解明にさほど必要とは思えない描写が多すぎる。
また変装の核がマスクだというのも肩すかしだった。奇抜な物語は作者の都合によってのみ進み、読むのに苦労した。
『ミネルヴァの報復』は他の候補作に比べ、作者が主人公と同じ職業を長く経験した人だけあって、地に足のついた物語になっている。
安心して読めるのだがその一方で、どこか古臭さを感じてしまった。主人公の近くにいる共犯者の正体はすぐに気づけるが、なぜそうなったのかの説明は、説得力に乏しい。また浮気の「証拠写真」が、「望遠レンズで撮った」と描写されているのに、謎解きの部分では「自撮り」となっていることにも首を傾げてしまった。
今回、すべてとはいわないが、いくつかの作品について、なぜ推理作家協会賞の候補となったのか、疑問を感じた。それが優れていないというより、もっとふさわしい作品が一作ならずあったような気がするのだ。予選委員会の独立性をおかす気は毛頭ないが、場違いという指摘は覚悟の上でそれを記しておく。閉じる
- 黒川博行[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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『孤狼の血』を○、『戦場のコックたち』を△と考えて選考会にのぞんだ。わたしはフィクションであるミステリーにこそ、確かなディテールとリアリティーが不可欠だと考えているが、いまの新しいミステリーにその考えが通用するかどうか、他の委員の意見を拝聴するのが楽しみだった。
『東京結合人間』は、孤島にとじこめられた七人が結合人間であることと本格推理のありようが、ストーリーとしてスムーズにつながっていないように感じた。精巧すぎる結合スーツとか、鉈が海に浮かぶ(普通は沈むだろう)とか、ディテールに首をかしげるところが多かった。SFホラー小説として読めば、その括りにおいて底の抜けたおもしろい作品ではあったかもしれないが。
『生還者』は、設定に無理があった。いまや観光登山と化したエベレストよりはるかに困難な世界第三の高峰カンチェンジュンガに、それも冬季に無酸素で、生粋の登山家ともいえない男たちが挑むだろうか。遠征費用は? 遠征に要する日数は? 登頂計画は? 装備は? 現地ガイドは? キャンプ設営は? ポーターは? 高度順化は? 登頂メンバーとキャンプとの通信は? 最終アタックは? どれも満足な説明がない。贖罪とか復讐という前に、全員が遭難死するだろう。また、結末における関係者の心理の動きがめまぐるしく、その伏線の収束がわたしには不自然に思えた。
『ミネルヴァの報復』は文章が手堅く、キャラクターの描き分けも巧みだが、読みすすめるにつれてディテールに綻びが見えた。コロンの匂いで犯人を決めつけたり、サプレッサー(減音器)の装着で拳銃の発射音が聞こえなかったり、登場人物が安易に殺人計画に加担したり、作者にとって都合のよい展開が目立った。警察捜査を過大視するわけではないが、ミステリーにおいてその記述をないがしろにするとリアリティーを欠く。
『戦場のコックたち』は丁寧な筆致で会話も自然、そうしてなにより、よく調べていると感じた。ノルマンディー上陸後のヨーロッパ戦線を舞台にしたアメリカの料理兵の物語は新機軸だが、その着想に比してミステリーの部分は弱い。パラシュートを集める、粉末卵が盗まれる、前線で怪音がする――。どれも大きな謎ではないし、戦場という舞台では、それがどうしたという感想を抱いてしまう。もう少しテンポが速く、ストーリーにメリハリがあったら、わたしはこの作品も推した。
『孤狼の血』は映画『仁義なき戦い』へのオマージュとして読んだ。確かに難点はある。展開が遅い、核となる事件が小さい、アクションが少ない、既視感がある――。特に既視感についてはアメリカの悪徳刑事ものに似たキャラクターが多く、もう少し工夫すれば、とも思ったが、ある意味、六〇年代の広島を舞台にした実録風味の警察小説なら、これもしかたのないことなのかもしれない。それらの難点をカバーして余りある徹底した取材、リアリティーあふれる広島弁のセリフ、リーダビリティー、この作品こそが授賞にふさわしいと考えた。閉じる
- 道尾秀介[ 会員名簿 ]選考経過を見る
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「シャドウボクサーとプロレスラー」
『東京結合人間』に最高点をつけて選考会に臨んだが、うっかりボクシングのトーナメントにドロップキック一本で挑んでしまったかのように、ゴングが鳴って早々、あえなく反則負けとなった。この物語は恐ろしく非現実的な設定の上に成り立っているのだが、その設定をつくり上げることに対する強い覚悟が感じられ、とても好ましかった。小説は実のところ常に非現実なので、この覚悟というものは、どんな物語を書く上でも必要とされる。白井さんはきっと、これからたくさんの素晴らしい小説を書いてくれるに違いない。もちろんまだ未熟さはあるけれど、ドロップキックの強さだけは保証する。蹴られたみぞおちがまだ痛い。
『戦場のコックたち』は、いわば擬似邦訳小説。邦訳小説にも日本の小説にもない面白さがあった。構造は、「戦場」と「日常の謎」という、料理でいうと、普通は合わせない食材同士を合わせたようなイメージだろうか。本来スパイシーな「戦場」が非常にマイルドになっていて、舌にとても新しく感じられたのだが、全体的に味が曖昧になって、後味が薄いように思った。そしてもう一つ、せっかくこのような魅力的なタイトルを思いついたのだから、もう少し物語をそれに絡めていただきたかった。副題の「Armed with Skillets」も非常に魅力的なので、少々もったいない。
『ミネルヴァの報復』は文章が小説家のそれになっておらず、読み進めるのにかなりの労力を要した。その労力のため、終盤になって明かされる物語の真相にあまり興味を持てず、これはミステリーにおいては致命的だろう。せめて季節感や、物事に対する新しい視点などが書かれていたら、それらでしばしば栄養補給しながら読み進められたのだが。
『生還者』はラストが面白かった。しかし人物描写が少々稚拙で類型的で、非常につくりものめいているため、そのラストまで誰にもリレートできず、ページを捲るのがつらい。人物たちの体温やにおいを、著者本人がもっと感じながら書いてもらえれば、何倍も面白い小説になったのではないか。会話のシーンなども、もし自分がそれを耳で聞いても不自然ではないかどうかを意識し、肉声になって聞こえてくるまで書き直すという手間をかけてほしかった。
受賞作の『孤狼の血』については、この手の物語にどうしても興味が持てず、最後まで小説世界に入り込むことができなかった。などというのは、実に個人的な理由で申し訳ないのだけど、少なくとも、興味のない人を引き込む力は持っていなかったように思う。ただ、候補作の中では文章が一番上手く、授賞には反対しない。人物設定や台詞や展開があまりにクリシェに満ちているので、そこにもっと工夫があれば、「興味のない人」を引き込むこともできたのではないだろうか。作中人物の哀しみや怒りを肌で感じたかった。閉じる
立会理事
選考委員
予選委員
候補作
- [ 候補 ]第69回 日本推理作家協会賞 長編及び連作短編集部門
- 『生還者』 下村敦史
- [ 候補 ]第69回 日本推理作家協会賞 長編及び連作短編集部門
- 『東京結合人間』 白井智之
- [ 候補 ]第69回 日本推理作家協会賞 長編及び連作短編集部門
- 『ミネルヴァの報復』 深木章子
- [ 候補 ]第69回 日本推理作家協会賞 長編及び連作短編集部門
- 『戦場のコックたち』 深緑野分